気持ちがこもっているものを処分できずに困っている
ある日、突然旅立った家族の遺品処分について困っているご家族の話を頻繁に耳にします。
故人の気持ちや念がこもっている品物を簡単にゴミとして処分していいのだろうか。
家族で気持ちを込めて処分はするつもりだけれども、霊魂が残って家族に何か影響を与えてしまわないかなど心配を抱えることがあります。
遺品処分ではなく、遺品供養という形で処分をすることで、その品についた故人の霊魂を供養し、この世に未練を残すことなく、綺麗に品物と一緒に処分できます。
近所のお寺や神社でお炊き上げ
一般的な方法としては、ご近所にある寺社仏閣でお炊き上げをしてもらうことです。
通常、正月や節分時に御守りやお札をお炊き上げをしてもらえるところもありますが、遺品に関してもお炊き上げをしてもらうことができます。
自分は、神社やお寺の檀家でもないけど依頼ができるのだろうかと悩まれているご家族様もいらっしゃいますが、全国には霊魂がこもっていると思われる人形やぬいぐるみ、着物やスーツなどの衣類などをお焚き上げをしてもらうことができるお寺や神社が存在します。
お炊き上げをしてもらう際、個別もしくは集団で行う場合があります。
また、寺社仏閣によっては日にちが決まっている場合がありますので、そのあたりに留意して計画を立てて、お炊き上げをしてもらうと故人様の霊魂をこの世に未練を残すことなく、品と一緒に旅立つことができます。
遠方の方でも簡単にお炊き上げ
遠方や健康上の理由で、寺社仏閣へ赴いて遺品処分ができない場合でも、事前に連絡を入れて、処分の流れを関係者から教えてもらい、宅配便等で寺社仏閣へ品を送付し、処分してもらうことができます。
寺社まで送ることができたら、残されたご家族様は何もすることなく、故人の霊魂が天に召されることだけを祈って、日常生活を送ることができます。
遠方などでも気軽に依頼できるので、是非該当する寺社仏閣へご相談されてみると良いアドバイスをいただけます。
その際に、炊き上げ料に関しても銀行振込等で案内がありますので、炊き上げ料も支払った上で、正式に依頼することです。
マナーを守ってお炊き上げ
寺社関係者に祝詞を詠んで、遺品を処分してもらえるお炊き上げを依頼する際は、必ずマナーを守ることが大事です。
ガラスやプラスティック製品など燃えないような品、現金や預金通帳などの金融商品、燃えにくい生もの、他の宗派もしくは宗教を匂わせるような品物だけは避けておくことです。
これらの品を持ち込まれても、関係者側としては困惑されます。
また、事前に連絡もせずにいきなり出向いて持ち込むことはマナー違反です。
持ち込む予定の品を伝え、万が一断られた場合は他の方法を考えることです。
後にテーマとしてあげますが、寺社仏閣以外でも遺品処分できる方法がございます。
旅行がてら供養しに行こう
全国にある有名な炊き上げなどが可能な寺社仏閣があります。
配送などで持ち込むことも可能ですが、少し旅行がてら出向いてみると、気持ちの整理をつけることができます。
喪中なのに旅行へ出かけるのは不謹慎ではという意見もございますが、処分できないままいつまでも気持ちと品物をふさぎ込んでいる状態では、未来へ歩いていくことができません。
いつまでも悲しまれていると故人様もあの世へ行きにくくなります。
遺品を処分する旅行をすることで、遺品と悲しい気持ちと故人の霊魂との決別ができるようになります。
供養ができる遺品処分業者
寺社供養でのお炊き上げができなかった品を遺品処分する場合は、供養できる処分業者へ依頼することで解決できます。
残された家具や家電、燃えない品などを心を込めて、業者が提携しているお寺や神社の僧侶、神主さんに依頼をして法要してもらいます。
その際は、できる限りご家族様が揃って、手を合わせて頂けると、品物についている霊魂を無事にあの世へ送り届けることができます。
また一気に遺品を処分できますので、この機会に不用な遺品をすべて処分して頂くことができます。
業者によっては、証明書を発行してくれるところもありますので、証明書をもってきちんと霊魂をあの世へ届けた証拠になります。
料金が明確な業者
ただし料金によっては業者によって大きく異なります。
普通に遺品を処分するだけでしたら、それほどかからないですが、読経が含まれると法外な値上がりを突き付けてくる業者も中にはございます。
ご家族としては一日でも早く、品物を処分したいとお考えの方も多く、狭い視野で業者を選定され、冷静な判断を下すことができず、高額な料金を請求を課す業者に遭遇してしまうケースが後を絶ちません。
悲しみに暮れている状態で、料金をうやむやな状態で伝えることが実際に怒っております。
ご家族様からしても、それが適正料金かどうかわからないので、その場で決めることだけは避けておくことです。
それに、大急ぎで処分しないといけない訳ではございませんので、ゆっくりと複数社の業者の料金やサービスと照らし合わせてから、選定したほうがご家族様が納得がゆく処分を行うことができます。
遺品整理士による心のこもった処分
故人様の自宅を丸ごと整理をする際は、リサイクルショップのように淡々と整理と処分をしていくような業者では、ご家族様の気持ちの整理ができません。
大事な遺品を乱雑に扱われると気分が悪くなってしまいます。
遺品整理士と呼ばれる資格を持っている業者でしたら、ご家族様の気持ちを配慮した上での整理と処分を進めていくことができます。
処分をする際も、必ずご家族様にお伺いを立ててから捨てるようにいたしますので、安心して依頼して頂くことができます。
また、どのような品物に関しても、一つ一つ丁寧に取り扱っていきます。
遺品供養士の資格を持った業者で依頼
最近では遺品供養士の資格を持っている従業員が在籍している業者も増加しています。
寺社仏閣以外で、心を込めた処分ができます。
また品物と霊魂をあの世へ届けるだけではなく、残されたご家族に対するグリーフケアも同時に行いますので、ただ品物を処分するだけではなく、家族の気持ちを最大限に考慮した処分を行うことで、故人様も残されたご家族様も気持ちの良い別れを実現できます。
まだまだ資格を持っている人口は少ないですが、需要が高くなっているので、近い将来、どこの業者でもこの資格を持っている従業員が増加する見込みになります。
故人様の個人情報が詰まっているデジタル品に関して
パソコンやスマートフォンなど個人情報等が詰まっているデータを残して、あの世へ突然旅立つケースも昔に比べると増加しています。
ご家族様だけで、データの消去をしてパソコンやスマートフォンの処分を行う事だけは避けておいたほうがいいです。
いくら亡くなった状態でも故人様からすると家族にパソコンやスマートフォンを操作して、勝手に画像や文書に連絡先やメール文などを見られると恥ずかしいです。
またこれらの情報機器は家族にも内緒にしたい趣味などが詰まっている可能性が大いにあります。
家族が幻滅する恐れもございますし、お互いのことを考慮すると専門のパソコン遺品整理業者に依頼をしたほうが速やかに、何も知ることもなく、処分することができます。
パスワードやロックなどの解除、データの消去、初期化などもすべてプロの手によって行われますので、まっさらな状態で処分または、業者によっては僧侶等によるお炊きあげも可能です。
故人様が一番心配されていた個人情報の家族への漏えいを避けることができるので、今度こそご安心してあの世へ旅立つことができます。
ご自身でできるオリジナルの供養
完全に故人様の遺品を捨ててしまうと、その人すべてを失ってしまう感覚になりますので、最近では本当に思い入れのある品物を複数点だけ残して、元々の品と何か違う品へ変えて、ご家族様が再び故人のことを考えながら、日々愛用していくという新しい方法がございます。
例えば、大島紬等の高級な着物や美しいダイヤモンドの婚約指輪などはどうしても処分できませんが、ご家族様が使い続けるには難しい場合がございます。
サイズや趣味が合わなければ、まさに宝の持ち腐れ状態になってしまいます。
その際に、着物の一部分だけをカットし、クッションや小物入れなどへリメイクをすることで、新しい品として生まれ変わらせることができます。
故人様の大島紬等の着物でリメイクしたクッションや小物入れに触れるたびに、故人様のことを思い出すことができます。
またもっともリメイクがしやすいダイヤモンド等の宝石類もリングからネックレス、ブレスレットなどのジュエリーとして生まれ変わらせることができ、自分や子供、孫へと受けついていくことができます。
宝石のリメイクによって先祖代々の品を作ることもできます。
処分できるものは寺社仏閣または遺品整理を行ってくれる業者で処分をし、ご家族様で手元に残したいものだけを選別し、リメイクをし生まれ変わらせることで、故人様を永遠に忘れることなく、ともに生きていくことができます。