遺品を整理するのは先延ばしにしないように
遺族にとって遺品は故人との大切な思い出の品ではありますが、処分される時はごみと同じ扱いになります。
そのことが辛くてなかなか遺品整理に踏み切れないという人も多いです。
しかし、いつまでもそのままにしておくことはできませんし、時間が経てば経つほど遺品もほこりまみれになったり、破損したりと、整理する時に余計に時間と手間がかかるようになります。
あまり先延ばしにせずに、早く整理するように心がけたいものです。
淀川区でゴミを出す場合の注意点
遺品整理をすると、処分するものが多くあります。
故人が淀川区に住んでいた場合は、大阪市のゴミ出しルールを守って処理しなければいけません。
故人がマンションに住んでいる場合は、ごみの収集が大阪市によるものか、民間業者によるものかは分からないものです。
その場合は、物件を管理している管理会社かオーナーに確認しする必要があります。
また、故人が既存の一戸建住宅またはマンション等に住んでいた場合は、淀川区のゴミ収集を担当している東北環境事業センターに相談するのも良いでしょう。
ゴミ出しルールを守って地域住民に迷惑をかけないように
まず、ゴミ出しに使用するゴミ袋は中身が確認できるように、透明か半透明のビニール袋です。
特定のゴミ袋は製造、販売していないので、スーパーや小売店で購入します。
普通ごみは台所ごみなどのほか、最大の辺又は径が30cm以内のもの、あるいは棒状で1m以内のものです。
週2回収集します。
資源ごみは、空き缶、空きびん、ペットボトル、金属製のなべ・やかんなどで、週1回収集します。
商品を入れたり包んだりしていたプラスチック製の容器や袋で、容器包装プラスチックのリサイクルマークが表示されているものが包装容器包装プラスチックで、週1回収集します。
新聞、折込チラシ、段ボール、紙パック、雑誌、その他の紙、衣類が古紙・衣類で週1回収集します。
もし、中身が確認出来ない袋にゴミを入れていた場合や、違う種類のごみが入っていた場合は啓発シールを貼り、残置され収集されません。
粗大ごみは、家庭の日常生活から出されるごみで、最大の辺または径が30cmを超えるもの、あるいは棒状で1mを超えるものです。
また、家庭の引っ越しや大掃除、遺品整理などで一時的に多量に出されるごみも粗大ゴミとして扱われるので、粗大コミ収集受付センターに事前に申し込みをする必要があります。
もし、粗大ごみの扱いにしたくない場合は、それぞれの種類の収集時に小分けして出さなければいけません。
遺品整理の前に準備する物とする事
遺品整理を始める前に準備するものがあります。
仕分け作業やゴミ分別に、段ボール、透明または半透明のビニール袋、梱包用のガムテープとひも、ペンがあると便利です。
重い物を持つこともあるので作業用の軍手やほこりが舞うのでマスクがあると良いでしょう。
作業中に迷惑をかけることもあるかもしれませんし、大きな音をたてたりすると何をしているのか不安に思われるかもしれないので、近隣には事前了承の意味もあり、挨拶をする方が良いでしょう。
まずは遺品の仕分けをする
遺族にとって故人の思い出の品である遺品は全て保管したいものです。
しかし、現実には無理です。
その場合は遺品をとっておくものと処分する物に仕分けしなければいけません。
とっておくものとは、形見分けの品や価値のあるもの、リサイクルができるもの、遺族が使用する目的なものです。
その時に活用するものが、段ポール箱です。
段ポール箱には一目でわかるように大きな字で何が入っているかわかるようにするとよいでしょう。
遺品は間違って処分してしまうと、新しく買い直すことが出来ないものです。
ですから、間違って処分しないように、誰が見ても分かるように書く必要があります。
遺品の中にはリサイクル可能な品物があります。
これは、後で業者に買い取り査定をするものです。
リサイクル出来るものは、査定する店の得意とする分野で変わってきます。
リサイクル出来そうなものはとりあえず仕分けすることがよいでしょう。
気を付けたい事は家電リサイクル法です。
対象となる家電は、エアコン、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機です。
製造から5年以内であれば、買い取り価格が付く可能性が高いのですが、それ以上が経過すると困難になり、リサイクル処理が必要となります。
必要としないものはゴミとして処分することになります。
これらは、透明のビニール袋に分別していきます。
ゴミ分別に便利なアプリを利用
故人と同じ大阪市に住んでいれば、ゴミ分別も日頃から行っているので、それほど迷う事もないでしょう。
しかし、違う地域だと自分が住んでいる地域の分別方法と違い戸惑うものです。
そんな時に便利なのが、スマートフォン用のゴミ分別アプリです。
このアプリには、ごみ分別検索や収集日カレンダーなど便利で分かりやすい機能を搭載しているので、役に立つでしょう。
仏壇や仏具を処分するには
実家の遺品を整理する時には、仏壇や仏具があるものです。
そのような、信仰の対象のものはなるべくならば継承し、お世話をしたいと思いものですが、無理な場合もあります。
住居スペースがない、宗教が違う、お世話をする事が出来ない等の理由でどうしても処分しなければいけないこともあります。
こうした物を、ゴミと一緒に処分するのは、躊躇してしまいます。
仏壇や仏具を処分する時には、魂・お性根抜きなどの法要を済ませてから、単なる物にしてから廃棄処分することができます。
この法要をしないと魂を宿したまま処分することになるので、避けなければいけません。
菩提寺や、親しくしている寺があれば相談すると法要をしてくれます。
菩提寺以外に依頼する時には、宗派が同じということに気を付けましょう。
なかには、宗派をとわないという寺院もありますが、確認する必要があります。
法要を済ませれば、単なる物になるのでゴミと一緒に処分しても構わないのですが、それでもゴミと一緒に処分することが嫌な場合はお焚き上げをしてもらうと良いでしょう。
自分達では遺品整理を最後まで出来ないと判断したら
遺品整理でも大変な作業なのに、遺品処分もしなければいけないとなると、多くの遺族が最後まで責任を持って作業を終えることが出来ない場合が多いのです。
途中で投げ出せば、故人の家が荒れてゴミ屋敷状態になることもあります。
そうなれば、不法侵入や不法投棄、衛生面、防犯などで近隣住民の迷惑になります。
遺品整理をしていて、負担が大きい、無理があると判断すれば、遺族間で最後まで作業を完了出来る方法を話し合う事が必要です。
その方法は不用品回収業者や遺品整理専門業者に依頼することです。
遺品整理の期日が決まっている場合
急いで遺品整理をし遺品処分を終わらせなければいけない場合があります。
それは、故人の住宅が賃貸であった場合です。
持ち家と違い、そのままにしている状態が長ければ長いほど賃貸料が発生し、遺族には経済的な負担が大きくなってきます。
もし、経済的な余裕がある場合でも賃貸契約の内容によってはすぐに退去しなければいけない場合もあります。
オーナーか管理会社に事情を話せば相談に乗ってもらえるかもしれません。
それでも、持ち家と違い早く引き渡すことが必要なので、業者に依頼する事が必要となります。
このように、遺品整理で遺族が出来ないことをサポートしてくれるので、業者を有効に利用することも大切です。
失敗しない業者選びは
しかし、業者の中には悪質な業者も要るのです。
それは、日本が高齢化社会になってしまったことで、故人だけでなく遺族も高齢になり遺品整理が出来なくなってしまったのです。
こうした社会のニーズから多くの業者が遺品整理に携わる仕事を始めたのです。
急に数が増えれば、質の悪い業者も出てきます。
そんな悪質な業者に依頼しないようにするためには、業者の仕事がきになります。
インターネットでの口コミにトラブルや不満がないか、評判はどうかをチェックします。
業者のホームページで、仕事前と仕事後の掲載されている写真を見て、どのような仕事をしているかを判断します。
そして、遺品のような特殊な物を扱う人は、人柄がよいほうが遺族も不快な思いをさせられずに済みます。
その判断として、電話の応対、見積時の態度なども参考にできます。
リサイクルすることも忘れずに
また、遺品処分するうえで損もしない事です。
業者の中にはリサイクル商品の販路を多く持っている、専門的な知識があり多くの品を査定できるなど、買い取りを得意とする業者があります。
遺族が気付かなかった買い取り可能な商品を見つけ出してくれたりする事もあります。
処分するという事は、捨ててしまうという事だけでなく、買い取ってもらい現金化できることもあるのです。
少しでも、高く買い取ってもらいたいと考えるのならば、早い方が高額査定される可能性があります。
遺品整理は辛いものですが、早く遺品整理を始めれば、遺品が劣化するリスクも少なくなるのでその分手間も時間も余計にかからず、買い取りの可能性も高くなるのです。