遺品処分の前に遺品整理をする
遺品は故人が生前所有していた物すべ出て、その中には生活用品、家財道具全てが対象です。
遺品を目の前にすると、特別な資産家出ない限り処分することを先に考えるでしょう。
しかし、遺品は要らなくなった物を処分するのとは違い、もうこの世に存在しない人との思い出の品なので、一度手放すともう手にする事のないので、処分には注意を払いたいものです。
まず、遺品処分する前に遺品整理をして、本当に処分しても後悔しないものか判断しながら仕分けることが大切です。
遺品整理はいつから始める
葬儀を終わらせて、ほっとしてもすぐにあいさつ回りや期日が迫っている手続きや届け出が多くあります。
例えば、葬儀の翌日からはあいさつ回りをしなければいけません。
世話役 や弔辞をいただいた方 、寺院 、葬儀を手伝ってくれた近所の方人、入院していたり、病死であった場合は 病院の関係者、 仕事をしていれば 勤務先や取引関係者 というように、社会にかかわりが多くある人ほど挨拶先は多くあります。
また、身内だけでする家族葬をした場合は葬式を知らせしなかった方に死亡通知のお知らせも送ります。
ほとんどの葬儀社は支払が2、3日中に請求されるので、見積もりと実際に行った内容と照らし合わせて、不明な点がないかを確認して納得がいつてから支払うようにしなければいけません。
そして、手続きや届けです。
例えば、年金受給停止の手続、介護保険資格喪失届、住民票の抹消届、世帯主の変更届などは死亡から2週間以内で行わなければいけません。
この他にもまだまだあるのです。
固定電話、公共料金の名義変更やクレジットカードの解約、運転免許証、パスポートも手続きが必要です。
このように手続きや届け出が多くあり、急いでしなければいけないものもあるので、遺品整理は後からするという人もいます。
また、遺族が集まる時に遺品整理をしたいという事で葬儀後すぐに、四十九日、一周忌、三回忌などの法要の後にする場合もあります。
また、遺族の気持ちが落ち着くまで待つという場合もあります。
多くの場合が四十九日の法要の前後が多いようですが、特に決まりはありません。
遺族の都合を優先して行うと良いでしょう。
遺品整理をする前に準備する事
スムーズに遺品整理を行うには準備が必要です。
遺品整理は片付け、分別、処分、清掃が基本です。
これに必要な道具が準備するものとなります。
素手で触ることができる遺品もありますが、中には箪笥などの大きな家具も運ばなければいけない場合もあり、軍手は必要です。
そしてほこりを避けるためにもマスクもあるとよいでしょう。
遺品を仕分けするための段ポール箱とガムテープ、荷づくり用のひもです。
段ポールには何が入っているか誰が見ても分かるように書くマジックが必要です。
そして、故人の住んでいる自治体のゴミ収集日の確認とゴミ分別方法です。
故人が既存の一戸建住宅かマンション等に住んでいた場合は、西淀川区のごみの収集などを担当しているのが西北環境事業センターなにで、何か疑問な事不安な事があれば相談するとよいでしょう。
故人の住んでいるマンションによっては、ごみの収集を大阪市でしているのか、民間業者に委託しているものか分からないので、マンションを管理している管理会社か大家に確認するとよいでしょう。
ゴミ分別は難しいものなので、ごみ分別検索や収集日カレンダーなど便利で分かりやすい機能を搭載しているスマートフォン用のゴミ分別アプリがあるので利用すると良いです。
淀川区でゴミを出す時に利用するビニール袋は中が確認できる透明か半透明のものを使いますので、スーパーマーケットなどの販売店で購入します。
遺品整理は遺品の仕分けと遺品処分
遺品整理は形見分け、遺族が必要とする物などと、それ以外の処分する物に分けることから始めます。
ここで頭が痛いのが、とっておくものと処分する物との境界線です。
遺族にとっては何でもないものでも故人を偲ぶ物であるため、この判断が難しいのです。
また、まだ使えてもったいない、自分は必要ないけれども捨てるほどではないなど、処分することに躊躇してしまう品物も多くあります。
その場合は、仕分けする箱の種類を形見分けとして確実に取っておくもの、後でまた判断する物、リサイクル可能なもの、完全に処分する物などと、仕分けする箱をいくつかの分類で作り、その中に入れるようにします。
仕分け中には迷っていた物でも、もう一度見直すとそれほど必要と思わなくなる場合もあります。
このようにしすれば、後悔することも少なくなるはずです。
そして、処分するものとはんだんしたものは、全て廃棄しなければいけません。
この作業が大変で、全ての遺品をゴミ分別のルールを守って分別し、それぞれの品目に決められた方法で出さなければいけないのです。
ゴミ分別だけでなく、収集日もそれぞれちがいますし、粗大ゴミについては、粗大ゴミ収集受付センターで申し込みをしなければいけません。
申し込みをしたら、教えられた処理手数料金額の手数料券を購入し、日時と場所を守って出さなければいけません。
いい加減な作業すると、近隣住民に迷惑がかかる事になるのできちんとしなければいけないのです。
遺族で話し合い出来る範囲での遺品整理をする
このように、遺族だけで遺品整理をして、正しく遺品処分を終わらせることは無理があります。
遺族は故人の近くに住んでいる事は少なく、多くの場合遠方に住んでいることが多いのです。
その為、遺品整理をするためだけに時間を作ってスケジュールを合わせる事は難しいものです。
いつかはしなくてはならない遺品整理ですので、いつから始めるのか、どのような方法で行うのか、どの程度まで片付けるのか、いつまでに終わらせるのかなどを遺族で話し合う事が必要です。
しっかりと話し合う事で、遺品整理や遺品処分でトラブルが起こる事を避けられます。
時間の余裕がない遺品整理
故人の住居が持ち家であれば、遺族のスケジュールや都合に合わせて遺品整理を進めていけばよいのですが、期日が決まった、少しでも急がなければいけない場合もあります。
それは、故人が賃貸住宅に住んでいた場合です。
この場合は、賃貸契約を確認し、大家や物件を管理している不動産屋と相談することが必要です。
遺品が部屋を占拠している状態が続くと、その分賃貸料が発生することになり、遺族の負担が大きくなります。
葬儀後の挨拶ごとや手続き届け出など、多忙ではありますがこの場合は遺品整理が優先しなければいけません。
故人の亡くなり方によっては、特殊清掃が必要な場合もあります。
その時は、速やかに処理をしなければ、多くの人に迷惑と不快な思いをさせてしまいます。
選択肢の一つに業者依頼も考える
一昔前までは、遺品整理をするのは遺族がするものと思われていました。
しかし、現在は高齢化社会、核家族化の為、遺族も高齢となり、近くに子供いない老夫婦世帯の為、業者に依頼して遺品整理をする事が多くなっているのです。
遺族で遺品整理をしなければいけないと抱え込まないで、業者に依頼することも選択肢の一つに入れ、遺族の負担を軽くすることも重要です。
依頼する業者をどのようにして選択するか
依頼するとなると、悩むのがどのようにして業者を決めればよいかという事です。
インターネットで捜すと、多くの業者がありホームページで確認するとそれぞれの特色をだしていて、どの業者を選ぶか迷います。
その時は、気になる業者を3社ほど選び、無料見積を取ることです。
相見積をする事で、金額とサービス内容を比較することができます。
また、口コミで評判やトラブルを起こした事はないか等を確認すると、より安心できます。
買い取りサービスで作業費用が抑えられることも
遺品を仕分けしていた時に迷っていた、捨てるのがもったいない物があります。
それらを買い取りサービスがある業者に査定してもらい、可能であれば買い取りをしてもらう事です。
その場で買い取ってくれるので、作業金額から差し引かれ費用を抑えることができ経済的です。
査定してもらう事で、対象外と分かれば納得して処分することもでき、すっきりとした気持ちになります。
金銭のトラブルは遺族間でもある
しかし、ここで気を付けたいのが、金銭トラブルです。
いくらなかの良い遺族でもお金が絡むと、難しい事になる場合もあります。
そうならないためにも、業者に査定する時には後でトラブルがならないように、立ち合ってもらうか、査定金額で納得しているかの確認が大事です。
そうでないと、後からこの金額なら売らなかった、自分ならもっと高く売ることが出来たなどと揉めることにもなります。
後悔が少ない遺品処分を
完全に納得し、後悔がない遺品整理が出来るわけではありません。
どうしても、あの時こうすればよかった、処分せずに置いておけばよかった
などと、思うものです。
しかし、少しでもそうならないためには、遺族で良く話し合い、遺品整理や遺品処分についてお互い納得できるようにすることが大切です。
そうすることで、これからの付き合い方も変わってきます。