人が亡くなるということ
この世で人が生きるということには、さまざまなことが付きまといます。
家の中で家族と過ごしていくということを考えても、特定の人が周りに与える影響は大きなものがありますし、社会的に見れば人として基本的人権に基づいた暮らしができるために、法律によって定められたさまざまな恩恵を受けています。
また、恩恵を受けるためには社会的に果たさなければならない義務が生じますが、それらをひとつひとつ拾い上げていくとかなりの数になります。
人が亡くなるということは、これらのことが必要なくなるということであり、そのためにはまた社会的手続きをしなくてはならないということを意味します。
家族が亡くなっても、その想い出に浸っていられないほどにドタバタするのは、さまざまな手続きを素早くやってのける必要があるからなのです。
持ち物は遺品となる
この世に生きていた人が存在しなくなったら、当然のことながら使っていた愛用の品はすべて遺品となります。
この遺された品々の整理も家族が主体となって行うことになりますが、毎日の生活の中で何度も、そしてしょっちゅう経験することではないだけに、いざ取り掛かるとなると何をどうしていいのかわからないということが多いものです。
そんな時は、整理を専門に行う当社にご相談いただくのがベストかと存じます。
何から手を付けたらいいのかわからないという状態であれば、アドバイスをしながら手を付けるべき順番をお教えすることができますし、もしかして何もかもお任せしたいというご要望をお持ちであれば、何度も整理を手掛けてきた当社スタッフが心を込めて、一つ一つの遺品と向き合いながら対処させていただきます。
もしかすると、初めてのことで何をどうしていいかわからない場合は、スタッフにお任せされるのがいいかもしれません。
遺品整理にはむずかしいものもある
もし、当社スタッフと一緒に整理していきたいと思われる場合には、ご遺族様の意向を尊重し、ご一緒に作業に参加していただくのは、当社としましては大歓迎です。
その際、大きくて重い物を動かしたりといったことは当社スタッフが行いますので、指示をするという形でご参加いただくのがよいのではないでしょうか。
とにかくすべての持ち物を残すか整理するかのどちらかになりますので、スピードも重要です。
作業にかける時間もできるだけ短くして、一日から数日で終えたいというご遺族様がほとんどですので、当社スタッフのアドバイスを受け入れながら判断していただけると、より作業がスムーズにいくのではないかと考ております。
整理にあたっては、判断に迷うことが多いのも事実ですので、そこは経験豊富な当社スタッフのアドバイスに耳を傾けていただけると助かります。
心情的な問題
遺された品の整理にはむずかしいものがあると前述しましたが、それは心情的な問題が絡む場合に多く見受けられます。
多いものとしては故人様が写っている写真や、大事に残しておられた手紙、記念に残る大切な品物などです。
故人様にとって大切な品物であったものは、ご遺族様にとっては残しておくほどの物でもないということが多いため、ここで葛藤が生まれることになります。
故人が大事にしていたものだから処分するのは気がひけるけれども、残しておいても仕方がない、かといって不用品としてそれほど価値のないものと一緒くたにして捨ててしまうのはどうもなあという状況です。
例えば、日常で使っていた歯ブラシだの洗面器だのといった物は簡単に処分してしまえますが、簡単に処分できるものと一緒に、故人が大切にしていたものを一緒にというのは、気分的に待ったがかかることが多いものです。
解決方法
当社では、故人様が大切にされていたお品であっても、ご遺族様としては処分したいというとき、その心情に配慮して神社においてお焚き上げを行っております。
写真や手紙といった物から、大切にされていた記念の品に至るまで、しっかりと供養させていただきますので、ご安心ください。
昔から火というのはさまざまな穢れを払うための手段として、世界中で用いられてきました。
昨今、個人宅で火を用意し、写真や手紙を燃やしてしまうということは火災の危険性が高く、禁止されています。
また、仮に燃やすことができるだけの広い敷地をお持ちだとしても、神社におけるお焚き上げとはまた違うという意識をお持ちいただいた方がいいでしょう。
神に仕える身として修業を積んだ人に行ってもらうからこそ、火のなかにくべて燃やしてしまうことが供養につながると考えられます。
やっておくのがいい理由
お焚き上げをやっておくことを当社がお勧めする理由は、愛用されてきた品物や大切にされてきた品々には、少なからず思い入れが込められており、それが故人様の魂とつながっていると考えられる節があるためです。
しっかり供養をしなければ祟りがあるとか、心霊現象が起こるとかいったことがあるとは言いませんが、もしかしたらという気持ちがご遺族様側に生まれるのではないかと思われます。
その点、神に仕える人にしっかりと炎によって供養してもらえれば、故人様も納得されるでしょうし、ご遺族様も心から安心できます。
このご遺族様が心から安心できるということは、実は整理するにあたって非常に重要です。
また、スタッフにとりましても、これは大切にされてきた品だろうなということは見ればすぐにわかりますので、できれば特別に供養してから処分していただきたいという気持ちがあります。
これは、多くの方の大切な品の最後の整理をご依頼いただいてきた者として、切実な願いととっていただけるとありがたく存じます。
精神的な安心感
神社で神に仕える人の手によってお焚き上げがなされることによって、写真や手紙もまた、天上に逝かれた故人様のもとへ戻るのではないでしょうか。
確かなことはわかりませんが、ご遺族様がもしそう思えるのであれば、それは精神的にみても大きな安心感につながります。
残された遺族にとっては不要なものだからと、十把一絡げに処分してしまうという選択肢もありますし、それで別に精神的に何ら影響がないというのであれば、この整理の仕方も一つのチョイスになります。
ただし、大部分のご遺族が不用品としてすっぱり処分してしまえるものと、これはいらないからと言っても、ポイと捨てるにははばかられるというものが存在すると思われます。
その際の処分方法は、残されたご遺族様が個人的に持っておられることは少ないでしょう。
当社へご依頼いただくのがおすすめなのは、この精神的な安心感が得られるというところにもあるのです。
宗教的な問題
日本人は無神論者だと言われますが、それでもご先祖をお祀りするために各家々には宗派というものが存在します。
宗派によってお弔いの仕方や、その後の法要の細かな内容は異なってきますが、残された品を何とかするという行為について、宗教がかかわってくることはあまりありません。
あえて言うならば、宗教の枠を超えた亡くなられた方への感謝の気持ちなどを持ちながら、置いて行かれた品々の整理をするという感覚になるのではないでしょうか。
信仰している宗教が何であれ、どんな形で残された品を片付けてもいいということであれば、とにかく着手するしかありませんが、その着手が宗教的な問題以前によくわからないということが多いのが現実問題となります。
そのため、宗教的な問題も含めて相談できるところがあると、作業がスムーズに進むことにつながることになります。
故人の遺志
生前、これは棺に入れてほしいという故人様のご遺志を聞かれている場合、そのお品は棺に入れて故人様と共に天上へと旅立ちます。
ただし、あれもこれもと入れるわけにもいきませんので、これだけはとても大事だったという品に限られます。
そこまで大事な品ではないものの、これは大事にしていたというものがまだまだたくさん残りますので、そのあたりの故人様の遺志はどの程度の物なのか、生前に少し時間を取ってお話しされておくのがいいでしょう。
そうすれば、スタッフに的確にご指示いただくことができます。
すべてお任せがいい
最終的には、大事にされていた遺品はお焚き上げをするということに決めて、当社のスタッフにお任せいただければ、心のこもった整理作業を行わせていただきます。
滅多に経験することのない遺品整理という行為は非常に気を遣うことですし、気を遣うことで疲れることも多々あります。
ご遺族様だけで行おうとすると、身体的にも無理が生じる恐れが濃厚ですので、そこは何度も経験してきた専門スタッフにどんどん注文を付けていただき、心の底から満足できるような遺品整理をしていただけるのがベストなのではないかと、当社におきましては常日頃から考えております。
どんな小さなことでも、まずはご相談ください。