遺品の整理から仏壇の御魂抜きまで

遺品整理サービスを利用される方が増えています

遺品とは、生前故人様が愛用されていたものすべてのことを言います。
歯ブラシはお布団、手鏡など、お住まいの中にあるものすべてを指すと言っても言い過ぎではありません。
さらには、お住まいの中に捨てられずに残っていた不用品まで含めることもあります。
弊社では、ご遺族に代わり、これらを整理整頓し処分するサービスを提供しています。
どのようなものであったとしても、それぞれ1つ1つが故人様の思いが詰まっていることを念頭に置き整理させていただいております。
たとえ不用品であったとしても、粗末に扱うようなことはありません。
それぞれの物にはそれぞれに合った処分方法がありますから、適当に処分することはできません。
弊社では、小物類にいたるまで適切な方法で処分させていただいております。

増えている遺品整理の悩み

社会全体の仕組みの変化から、年を追うごとに遺品が処分しにくくなっています。
故人様とご遺族のお住まいが離れている、仕事が忙しいため整理するためだけに休みを取りにくい、宗教的なことを相談できる菩提寺がない、不用品を処分するにも環境に配慮しなければならないなど、ご遺族がゆっくり故人様が残されたものを整理できる状態でなくなってきています。
また、家電リサイクル法が施行され、粗大ゴミの回収方法なども自治体ごとに違うため、家電や家具などの大きなものを捨てるだけでも一苦労です。
ゆっくりと片づければ良かった昔と違い、今は片づけにスピードも求められています。
どうすればいいのか途方に暮れるご遺族をサポートするために、弊社はサービスを提供しています。

一般的な整理の仕方

弊社の作業内容はかなり多岐にわたります。
メインの作業は整理整頓と片づけですがそれだけに留まりません。
故人様のお住まいにあるものは、どれ1つとっても大切な思い出の品であることを忘れず、たとえ不用品として処分しなければならない場合でもあっても粗末に扱うことはありません。
ご遺族に代わって片づけているのだということを忘れず、ご遺族のご要望にできうる限り沿うことができるよう努めさせていただきます。
ご遺族から要望があれば大切な品を探索し、ご遺族の手にお渡しします。
形見分けに贈られる品などは別に仕分けいたしますので、仕分けに対するご要望などがありましたらできうる限り具体的にお知らせください。
弊社の作業でもっとも重要となるのがこの仕分けです。
ノートの端やチラシの裏などに大切なことが書かれている場合もありますから、大切なものではないかと思われた場合はご遺族にお知らせすることもあります。

不用品の分別・廃棄

整理整頓と仕分けを行った後で、どうしても不用品として廃棄処分しなければならないものは弊社が責任を持って処分いたします。
法律・条令などを遵守し、法規に則って処分いたしますのでご安心ください。
弊社では不用品の買取なども行っておりますので、他社より処分しなければならない不用品を少なくすることも可能です。
不用品の買取を行うことで廃棄処分しなければならない不用品の量を減らすことができるだけでなく、サービス費用と買取代金を相殺することでトータルで費用を抑えることもできます。
弊社では幅広い品目を買い取っておりますので、費用面でもご遺族に貢献できると自負しています。

清掃が必要な場合も対応可能

ニュースなどにも取り上げられている通り、近年孤独死をされる方が増えています。
孤独死は、高齢者だけの問題ではなく若年層にも広がっています。
孤独死された場合、早急に清掃をしなければ悪臭や害虫などで近隣に迷惑をかけてしまうかもしれません。
しかし、悪臭が漂い害虫が繁殖している部屋での片づけは、ご遺族にとっては精神的な負担が大きいのではないでしょうか。
弊社では、通常の清掃サービスにプラスし特殊清掃なども行っております。
悪臭対策やシミなどの対処も対応可能ですので、特殊清掃が必要な場合はご相談ください。
賃貸物件にお住まいの場合は、作業終了後に家主・オーナーの確認いただくことも可能です。

処分に困る仏壇

通常の遺品であれば、上記のような手順で整理整頓、または廃棄処分することができます。
しかし、宗教儀式に関わる道具類となると簡単に処分することができないこともあります。
もっとも多くの方が処分に困られるのが仏壇なのではないでしょうか。
故人様が熱心に信心されていたことを知っているご遺族ほど、どう処分すればいいのか対処に困られるようです。
信仰や霊的な関係があるものであるため、下手に処分することができないと考えるご遺族が多いのは当然のことでしょう。
仏教では、魂の宿るものをむやみに移動させてはならないと言われています。
どう処分すればいいのかわからないとお悩みのご遺族に代わり、弊社では供養から御魂抜き、処分まで一貫して請け負っておりますのでご安心ください。

そもそも仏壇とは

そもそも仏壇とは、ご本尊やご先祖の位牌など信仰の対象となるものを安置しておく箱のことを言います。
安置している信仰対象が第一に重要なものとなりますが、重要なものを安置している箱にも魂が宿ると言われています。
これは神仏習合ともいい日本独特の考え方ですが、広く信じられていることです。
そのため、新たに購入された場合、一部の宗派をのぞき御魂入れや開眼法要などが行われます。
信仰の対象ではないものの、それ自身が宗教的な意味合いを持つため扱いには注意をしなければなりません。
多くの方がぞんざいに扱うことを躊躇されるのはそのためです。
処分するとしても、宗派や宗旨に則り粗相がないように処分しなければなりません。

スペースに困る仏壇

最近はアパート対応のコンパクトなものも増えていますが、贅を凝らした大きな仏壇をお持ちの方も少なくありません。
昭和以降に登場した新興宗教を信奉されるお宅では、大きいサイズが好まれることもあります。
それは深い信仰心のあらわれなのでしょうが、引き継ぐご遺族としては悩みのタネでしょう。
それでなくても日本の住宅事情は悪く、マンションやアパートに設置するスペースはほとんどないのが実情です。
無理に設置するとなると、他の居住スペースを削減しなければなりません。
そこで、故人様が大切にされていることを知ってはいるものの、苦渋の選択の上処分される方も少なくありません。
引き継ぎたいお気持ちがありつつ泣く泣く手放されるのですから、苦しい決断に違いないでしょう。
そのお気持ちを少しでも軽くできるようにサポートさせていただきます。

まず御魂抜きが必要

仏壇を処分する前に、行わなければならない儀式があります。
購入された時に御魂入れや開眼法要を行った場合は、処分する前に御魂抜きや閉眼法要を行わなければなりません。
これは閉眼供養やお正念抜きなどと呼ばれることもありますが、宿っている魂を抜く儀式であることに変わりはありません。
この儀式を行ってからでなければ処分することができないため、処分する際はまず御魂抜きを行いましょう。
あまりに古くからあるため、御魂入れや開眼法要を行ったかどうかわからない場合でも心配する必要はありません。
御魂入れや開眼法要を行ったと同様に扱えばいいのです。

個別による御魂抜き

故人様のお住まいで御魂抜きや閉眼法要を行う場合は個別での儀式となります。
故人様のお住まいまでご僧侶に来ていただかなければなりませんので、菩提寺やお付き合いのある寺院にご相談ください。
法要の日程などは、ご僧侶と相談の上決めていただくことになります。
菩提寺やお付き合いのある寺院がなく宗派にこだわりがない場合は、弊社でご紹介することも可能です。
ただ、宗派にこだわりがある場合は、ご紹介が難しいこともあります。
どのように儀式を行いたいのか、一度弊社の専任のスタッフと相談の上お決めください。

合同での御魂抜き

弊社に限らず、ほとんどの業者が合同での御魂抜きを行っております。
まずは供養をお望みの遺品を回収し、その後弊社から依頼しましたご僧侶により供養が行われます。
仏教の各宗派はもちろん神道、キリスト教、イスラム教など、弊社ではどちらの宗教にも対応できるよう体制を整えております。
当日ご遺族による立ち会いの必要はありませんが、ご要望があれば立ち会うことも可能です。
どのような手順で執り行うのか、また立ち会われるかどうかなど、必要なことはすべて弊社の専任のスタッフにお伝えください。
ご遺族のご要望をできうる限り実現できるように手配させていただきます。

供養が終わった後の処分

宿っていた魂を抜き閉眼法要が終わったなら、次は処分方法を考えなければなりません。
通常であれば弊社が処分することになりますが、ご要望があればご遺族が処分されてもまったく問題はありません。
ただ、サイズが大きいため、粗大ゴミとして引き取ってくれるかは自治体によります。
宗教的なものであるだけに、自治体によっては引き取りを行っていない場合もありますから注意しましょう。
それに、ゴミ集積所に置くとしたら近隣の目にさらされることになります。
宗教的なものであるだけに、信仰心がないと思われるかもしれません。
また、粗大ゴミとして出されることが少ないため、回収を行っている作業員も戸惑うことでしょう。

販売店に引き取ってもらう

購入した販売店がわかっているのであれば、販売店に引き取ってもらえる場合もあります。
素材や細工が良い場合は、中古品でも高く売却できる場合もあります。
栴檀や黒檀、金箔などで飾られた豪華なものは、販売店に相談されたほうがいいかもしれません。
しかし、仏壇の本体を引き取ってもらうことはできても、その他の仏具や遺影などを引き取ってもらえるとは限りません。
細々とした仏具がある場合は、他の処分方法を考える必要があります。
また、どこで購入したのかわからない場合もあります。
近くの販売店に相談すれば引き取ってもらえる可能性もありますが、どのようなものでも引き取ってもらえるとは限りません。
また、別途費用がかかることもあるため、別途費用がかかるようでしたら弊社にお任せいただくほうがお得な場合があります。

お焚き上げ（焼却）

弊社では不用品の買取も行っておりますが、買取ができない場合でもお焚き上げ（焼却）にて処分いたしますのでご安心ください。
本体だけでなく、位牌、遺影、そして鈴や過去帳などの道具類も引き取らせていただきます。
ご遺族が供養が必要だとお考えの品物がありましたら、見積もり時にスタッフにお伝えください。
ご遺族から供養を依頼された遺品につきましても、合同閉眼法要を行った後でお焚き上げを行わせていただきます。
護摩焚きによって浄化される様子をご覧になれば、きっと天上におられる故人様も満足されることでしょう。
お焚き上げは、宗教的なものだけでなくあらゆるものを燃やすことが可能です。
ただ、消防法の関係もあるため、現在大々的にお焚き上げを行う寺院が少なくなっております。
個別の要望などを叶えることも難しい状況ですが、できうる限りご遺族の要望に沿う形で処分させていただきます。

最後に大切なのは気持ちです

どのような処分方法を採るかはご遺族のお心次第です。
ご遺族がお線香を1本上げるだけでも立派な供養になります。
特別な供養や儀式は必要ないとお考えであれば、通常の作業内容通りに仕分け後処分させていただきます。
もちろん、供養されたい場合は、どのような物であってもお気持ちのすむように供養されればいいのです。
ご遺族のお気持ちを整理するためにも、まずはご希望をお聞かせください。