いつかは経験する遺品整理
家族や親せきに高齢の方がいても、お元気であれば遺品整理はまだまだ先の事と考え、実感が持てない事が多いものです。
しかし、確実に死は訪れるのですから残された者はどのような形でも遺品を整理する経験をします。
急にその日が訪れる時はもちろん、ある程度の覚悟をしている時でも日頃経験することがないので、遺品を整理するという作業は戸惑う事ばかりです。
進学、就職、結婚などで引っ越しや自分の持ち物を整理する事はありますが、遺品となると単なる片付けとはいきません。
故人への思いもありますが、遺品は遺産であり金銭の問題が生じます。
遺言書を残されることが望ましい
残された家族が後でトラブルを起こさずに、死後も今までどおりに付き合っていけるように遺言書を残されることが望ましいです。
遺言書とは生前自分の財産を与えたい人を定めて意思を表明するものです。
遺言書は大きく分けると自筆証書遺言と公正証書遺言があります。
自筆証書遺言は自分で書き残すものです。
法的な効力を出すためには決められた一定の事項を記載しなければいけません。
もし、記載する事項が満たされていなかったり、不備があった場合は無効となります。
専門的な知識のない多くの人には少し難しいかもしれません。
また、本当に自筆のものか、本人の意思で書いたものかなど疑いをもたれる事や、その存在が分からないままになったり、意図的に破棄されたりすることもあります。
本人の遺志が伝わなかったり、疑惑をもたれ関係がこじれたりという場合もおこります。
公正証書遺言所は公証役場で作成し、本人の意思を確認しながら特別公務員の公証人が作成し、それに納得すれば署名、捺印します。
この為、偽造やねつ造、改ざんの心配もなく、作成された遺言書は公証役場で保管されるので、紛失の心配もなく確実に遺族に自分の遺志を伝えられます。
また、誰に財産を渡すのかという事だけでなく、付言事項といて自分の思いを家族に書くこともできるので、家族に自分の思いを知ってもらい遺言書の内容を納得してもらえる事にもなります。
そうすることで、遺品の整理作業がスムーズに始めることができます。
遺品の中で多いものは貴金属
家には掛け軸や茶碗などの骨董品や絵画、ブランド品とか、家族に残すほどの遺産なんてなにもないと思われるかもしれませんがそうとは言えません。
意外と多くあるのが、貴金属の類です。
特に亡くなられた方が女性の場合はこまごまと持っておられます。
わざわざお店に行かなくても今はテレビショッピングや、インターネットなどの通販で自宅に居ながら買う事ができます。
自分には高価な買い物と思っても、娘や孫に譲ることができる、この価格でこの宝石は価値がある、分割なら購入できるなど、女性ならばお買い得と思い購入してしまった、という経験はおありでしょう。
このような事もあり、遺族でも故人が宝石なんては持っていない、関心がなかっただろう、無縁な人と思っていてもお持ちになっている場合が多いのです。
貴金属で気になるのがどのくらい価値のあるものか
やはり、貴金属が目の前に出てくれば関心のあることと言えば、どのくらいの価値があるものなのか、誰が譲り受けるのかという事でしょう。
遺品の中でも家具や家電といった大きくて重いものとは違い、指輪やネックレス、ブローチ、金、プラチナ、銀といったものは持ち運びには苦労しません。
持ち歩いて盗難に遭う事に注意を払えば、何軒かのリサイクルショップや買取店に出向き査定してもらう事が出来ます。
多くの店に査定してもらう事で評価価格が分かります。
また、インターネットで調べることも可能です。
価値のあるものほど遺族間で揉める事が多い
遺族で揉めるといえば一番の原因は金銭のことでしょう。
ジュエリーなどには故人の趣味もあり、自分の好みに合わないものはもらっても使う事が出来ずに困ってしまう事もありますが、使用されている材料が金やプラチナ、ダイヤ、ルビー、エメラルドなどの高価なものであれば話は別です。
多少の価値の変動はあるにしてもゼロになる事はありません。
デザインが自分の好みに合わないのであれば、自分の好きなように作り替える事ができます。
作り替える費用がもったいないと思うならば売ってお金に替える事が出来るのです。
故人が大切にしていたものだから、私が受け継いで、いずれは子供にと家族に受け継いでいけるものであると同時に何かのときには売ることもできるという資産価値のあるものだけに、遺族間で揉める原因にもなります。
お金に換えて平等に分けることも一つの方法
貴金属の魅力は資産価値があるという事で、それを含むジュエリーも同じ事が言えます。
資産の事をいえば、現金、預金、株式、債券などの金融資産を第一の資産、土地、建物などの不動産を第二の資産、そして貴金属、ジュエリーを第三の資産と位置づけられいます。
このように資産価値の高いものだからこそ、お金に替えることができます。
お金に替えられれば、遺族間で平等に分けることもでき、揉める原因の一つを解消することができます。
遺言書がなく、故人の思いもなく、遺族も譲り受ける意思がないのであれば現金化することも一つの方法です。
貴金属を買い取ってもらうには
現金化することがきまれば、買い取ってもらえるところを探す必要があります。
よほどの金塊などなければ、持ち運ぶのは容易でしょう。
そうなれば専門の買い取り店に行き、査定してもらうと良いでしょう。
その時に注意したいのが、中古品を扱う業者には古物商という免許が必要なので、この免許の有無の確認も必要です。
また、宝石を含んでいるのであれば、宝石鑑定士がいるお店なら安心です。
何軒かの店に行く事で査定額を比べる事が出来、適正価格も分かるはずです。
提示した査定額の金額で判断をすれば、その店が信用できるかもわかります。
ある程度であれば、インターネットを使って査定額を把握する事は可能ですが、やはり実物を査定いてもらった方が、確実でしょう。
店に行くことが難しいという場合は、インターネットのオークションなどを利用することもできます。
その他にも、宅配買い取りというのがあります。
自宅にいながらネットや電話で申し込み品物を送付し鑑定してもらいます。
査定額に納得がいけばそのまま契約が成立です。
多くの宅配買い取りは送料、手数料、キャンセル料が無料というところが多いので、利用するメリットはあります。
しかし、顔が見えないので安心できる業者の見極めも難しく、悪徳業者もいることも確かなので気を付けなければいけません。
自分の好きな時間に申し込めるのですが、店頭で査定してもらうのと違い、送付する分時間がかかるのが難点です。
また、デザインや価格に納得いってもらえれば知人に買ってもらう事も良いでしょう。
少しでも高く買い取ってもらうためにする事
金・プラチナには相場価格があります。
金・プラチナの相場は公開されているので簡単に調べることができるので売却時には確認するとよいでしょう。
できれば、相場が上昇している時のタイミングで売却したいものです。
ジュエリーなどは綺麗にクリーニングをする事をお勧めします。
あまり使用感があるとどうしても査定額に影響があります。
自分で出来る範囲で構いませんから、傷つけないように丁寧に汚れをふき取りましょう。
また、鑑定書、識別書があるか確認しましょう。
鑑定書があると査定額が高くなる場合が多いのです。
遺品整理は遺産整理ではない
故人が趣味人であれば、それなりの高価な物があるでしょう。
また、古い家であれば、戦前の日用品や玩具でもおまわぬお宝となり、コレクターの間で高額取引となる場合もあります。
旧家であれば、その家に代々伝わる品など、歴史的価値のあるものや高価な骨董品などあるでしょう。
それらの品を整理をする事は大切な事で、きちんと片づけておかないと後悔することにもなります。
しかし、遺品は遺産ではありますが、遺品を整理するというのはまた別の作業です。
遺族で遺品整理するには限界がある
人一人が生活していたものを片付け、必要な物とそうでないものとに分別し処分することです。
その中には大きな家具や家電、布団などもあります。
それらを移動するだけでも重労働です。
また、最近では各自治体が環境面の事を考えて、ゴミ出しの分別も細かく決められてきました。
日頃出すゴミの分別も大変だというのに、家一軒のゴミを分別するのは想像以上の作業です。
たとえ、故人が整理整頓をしていたといても、遺族だけで行う事は容易ではありません。
このような作業は時間がかかり、それぞれの遺族は仕事や遠方に住んでいる、などの理由で出来ないものです。
だからといって、そのままにしておくと近隣住民に迷惑をかけていまう恐れが出てきます。
遺品整理のプロに任せることも必要
無理をして今までの生活に支障をきたす事は避けたいものです。
その時には遺品整理のプロにお任せ下さい。
多くの現場を経験したスタッフが、遺族の方が出来なかった片づけをお手伝いいたします。
遺品整理士がおりますので、遺族の方に不快な思いをさせるような作業を致しません。
常に遺族の気持ちに配慮した片づけをします。
作業後に近隣からの苦情があるような仕事はしませんので、最後まで責任もってスタッフが行います。
形見分けとして残さないもので、買い取り可能な物は買い取りさせていただきます。
豊富な知識とから適正価格を提示いたしますので、安心してお任せ下さい。
無料出張見積をいたしておりますので、是非金額の確認だけでもお電話下さい。
遺族が今までのような関係を続けることが故人の供養にもなる
遺品整理をした事で、いままで仲の良かった遺族がパラパラになるのは、亡くなられた人が一番悲しまれる事でしょう。
わだかまりのない遺品整理が行われることが、これからの遺族の良い関係につながります。
そのお役に立ちたいと思います。