遺品整理サービス利用が当たり前の時代

20年以上前なら、遺品整理は遺されたご遺族が行われるのが普通でした。
同居されている方も多く、気持ちの整理がついてから時間がかかってもご遺族が自分で丁寧に片づけることが可能でした。
核家族化が進んだ今では、遺品を整理するために遠い道のりを通わなければならないこともあり放置されてしまう方も多いようです。
また、遺品の整理のためだけに休みを取ることが難しいため、どうやって整理すればいいのか迷っている間に時間が経ってしまうこともあるようです。
しかし、放置されている時間が長くなればなるほど、整理しにくくなりますからあまりよいことではありません。
最近では、遺族の負担を軽くするために、弊社のような会社を利用される方も増えてきました。
これからますます需要が高まることが予想されることから、将来的には遺品整理サービスを利用することが当たり前の世の中になっていくことでしょう。

サービスの内容とは？

遺品整理サービスの内容はそれぞれの会社によっても違いますが、メインのサービスは遺品をいかに仕分けするかです。
まず、ご遺族が手元に残しておくものは必ず確保しておかなければなりません。
遺産相続に関連するものも同じです。
その上で、処分・廃棄するものと供養するものをわける必要があります。
最近では、仏壇・仏具だけでなく、故人様の愛用品など普通の品物でも供養したいと希望される方が増えています。
そのため、どれを供養し、どれを処分・廃棄していいのか、事前の丁寧な聞き取りは欠かせません。
仕分けが済んだなら、遺品を運び出し、処分・廃棄や供養を行います。
その後、ハウスクリーニングや清掃を行うこともあります。
買取や特殊清掃、リサイクル家電の引き取り、遺品の供養などは、それに付随するサービスとお考えいただくといいでしょう。

部屋の広さによって違う費用

遺品整理の相場は、一般的に部屋の広さによって違います。
前述しました通りサービス内容のほとんどは遺品の仕分けと搬出であるため、費用は仕分けにかかる費用や搬出の手間などに比例します。
そのため、相場も部屋が広くなるにしたがって上昇するのが通常です。
ワンルームであれば2トントラック1台で十分ですが、1DKや1LDKになると2トントラック1台では足りず2台から3台は必要になります。
それに比例して作業員も増やさなければなりませんから、広さに比例して費用が上昇するのは仕方がないことです。
正しい相場を知るには、同じ部屋の広さで費用を比べてみる必要があります。

自分で整理した場合の相場

ご遺族が自分自身で遺品を整理した場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
部屋の広さによってかなり違ってきますから、部屋の広さごとにそれぞれ相場を確認してみましょう。
まず、ワンルームなら8,000円から20,000円程度の費用がかかります。
これが1DKになると10,000円から30,000円、1LDK・2DKになると15,000円から40,000円と上昇していきます。
これは、純粋に遺品を処分するためだけにかかる費用で人件費などは含まれていません。
また、ガソリン代やレンタカー料金など、遺品の運搬などにかかる費用も含まれていません。
それでもこれだけ大きな差が出てしまうのは、故人様がどのような生活をされていたかによって遺品の量がかなり違うからです。

会社に依頼した場合の相場

それぞれの業者によって違いますが、おおよそワンルームで30,000円から100,000円、1DKで40,000円から120,000円、1LDK・2DK50,000円から250,000円といったところです。
これには遺品の仕分けを行うスタッフの人件費、処分・廃棄するための費用、運搬するための運搬費などが含まれています。
遺品の整理・運搬を会社に依頼する際は、人件費が総費用に対して大きな割合を占めます。
自分で整理をする場合は人件費を含める必要はありませんが、誰かに依頼する場合は人件費がかかることをぜひ覚えておいてください。
下限と上限がかなり違うではないかと思われるかもしれませんが、これはそれぞれの現場によって遺品の量がかなり違うからです。

遺品が少ない場合

費用を考える際の基本となるのは部屋の広さですが、あまりに遺品が少ない時は広さで計算されると割高になってしまうことがあります。
ワンルームなら2トントラック1台分ほどが標準的な量ですが、遺品が少ない場合はトラックがガラガラなこともあります。
そのような時は、部屋の広さで計算するのではなく、見積もりをする時に遺品の量で計算されるようにするといいでしょう。
たとえば、1立方メートルごとにいくらといった具合です。
弊社では、依頼主のご要望に柔軟に対応しております。
遺品の量が少ない場合でも、遠慮なさらずにぜひ一度お問い合わせください。

遺品整理はオーダーメイドサービス

部屋の広さが同じであったとしても、同じ費用になることはほとんどありません。
それは、遺品の量が違うからだけではありません。
仕分け作業がしやすいかどうか、マンション・アパートの階数、エレベーターの有無、一戸建てなら駐車できるスペースまでの距離などで大きく変わってきます。
また、遺品の状態や部屋の状況によっては、平均的な費用を大きく上回ってしまうこともあります。
孤独死された場合などは、体液が床材にまで浸み込んでいることがありますから特殊清掃するには専門の機器が必要です。
悪臭対策や害虫の駆除もしなければなりませんし、なりより作業にあたるスタッフが圧倒的に少ないのが現状です。
これはゴミ屋敷化されている場合にも言えます。
このような事情があるため、いわばオーダーメイドサービスだとお考えいただくといいでしょう。
標準的な費用を比較するのは業者選びの参考になりますが、いつでも標準的な費用が当てはまるわけではありません。

リサイクルできる場合も

基本的に遺品の量が多ければ費用が高くなり、少なければ費用が低くなります。
しかし、すべての場合で、遺品の量が多くても費用が高くなるわけではありません。
遺品の量が多かったとしても、買取ができるものやリサイクルできるものが多ければ費用を大幅に抑えることも可能です。
リサイクルが可能な家具・家電類が多く、趣味の品など買い取れるコレクターズアイテムが多い場合は、遺品の量が多かったとしてもトータルの費用が安く済みます。
リサイクル・買取ができる量が多ければ、その分処分する必要のある遺品が少なくなります。
一方、リサイクルや買取を利用することで売却益を得て、それを遺品の整理費用にあてることも可能です。
ダブルで費用を抑えることができるため、相場より安く済む場合もあります。

買い取れる可能性のあるもの

それでは、どのようなものがリサイクル・買取が可能なのでしょうか。
まだまだ使える家電は買取することが可能です。
電子レンジやオーディオなど、家電4品目以外の家電は資源としてリサイクルすることもできます。
大型の家具などは国内の需要は低いものの海外での需要は高く、国内では再利用できないようなものでも買取が可能な場合があります。
コップやお皿などの食器類も海外では人気が高く、他の国にはない和柄の食器は人気の商品です。
紙や古着などは、リサイクルも可能ですが寄付などをすることもできます。
リサイクル工場に運び込めば新たに再資源化できるため、普通ごみとして捨ててしまうのはもったいないことです。

遺品も誰かの役に立つ

ご遺族にとって、故人様が大切にしていた遺品が何の役にも立たないことは相当ショックなことです。
見知らぬ誰かであっても喜んで使ってくれる人がいる、捨てなくても良いと思うことができるだけで喜ばれるご遺族がたくさんいらっしゃいます。
費用だけで比べれば、ご遺族がきちんと仕分けることができればそれがベストでしょう。
しかし、きちんと仕分けされたとしても、仕分けされた遺品を適切に処分するための知識や経験をお持ちでなければ無駄にしてしまうこともあります。
費用だけでなく遺品を役立てることも考えれば、弊社がお手伝いできることはたくさんあるはずです。
また、精神的・肉体的な負担も考えてお決めになってはいかがでしょうか。

実際にかかる費用

基本的に、部屋が狭ければ安く広ければ高い、遺品の量が少なければ安く多ければ高いと考えていただければ間違いありません。
基本的な考え方はそれで間違いありませんが、遺品の量が多くてもリサイクルや買取が可能であれば費用を抑えることが可能であることはお分かりいただけたのではないでしょうか。
弊社では、買取を積極的に行うことで費用を安く設定することもできます。
それぞれのお部屋の状況によっても違ってきますから、一度見積もりをさせていただけないでしょうか。
弊社にお任せいただければ、きっと一番良い提案をさせていただけると自負しております。
電話などで気軽にご相談いただければ、費用につきまして詳しく説明させていただきます。