大阪の中核市の豊中市
2012年(平成24年)4月1日に「中核市」となった豊中市は、吹田市の隣にあり大阪市の中心地の梅田から見ると淀川区の向こう側にあります。
全体が南北に細長いため、どこに暮らしているかによってかなりイメージが違ってきます。
能勢街道沿い緑地公園あたりまでは、昔ながらの住宅地が広がり田舎ではないもののとてものどかで治安の良さを感じることができるでしょう。
緑地公園から北東に広がる新千里地区を中心としたニュータウンは、大型の団地が立ち並んでいる地域です。
比較的安い賃料で入居することができ、大阪市の中心地である梅田までのアクセスも良いことから暮らしやすい穴場として人気となっています。
他府県から転入者も多く、人口増加が続いています。
高齢化に悩むニュータウン
ニュータウンは、急速に開発されたためか地域の結びつきが弱いと指摘されることもあります。
また、日本初のニュータウンとして開発された千里ニュータウンなど多くの団地が立ち並び、市営住宅が多いことから低所得者層が多いとも言われています。
1962年に入居が開始された千里ニュータウンも50年以上の歴史を持つようになり、当初若者が多かった団地住民の年齢層もかなり変化してきました。
今後も大型の物件が建設される予定もあり、若者が集まる周辺地域と共存するために再整備が必要になってきています。
これは、東京などのニュータウンでも同じことなのではないでしょうか。
団地に暮らす方々の年齢が上がるに従い、これまでなかった問題に直面しているようです。
若者が集まる一方高齢化が進展
2015年国勢調査によれば、人口39万4495人で5年前より1.3%も人口が増加しています。
これには大型のマンションが次々と建てられていることも大きく関係しているのではないでしょうか。
1950年代2割程度だった市街地面積は、現在では7割以上に増加しています。
一方、1950年代に7割あった農地・山林は5%を割り込んでいます。
この数字からわかることは、一面に農地・山林が広がっていた地域が、急速に都市化され住宅地が一面に広がる地域になったということです。
マンションの建設で人口は増えていますが、豊中市の4住区では高齢化率が約30%と全国平均の25.1%よりかなり高くなっています。
若者が流入しているのに高齢化率が高いままなのは、前期高齢者ではなく後期高齢者(75歳〜)が増加しているからです。
後期高齢者の割合は実に17%を超えています。
このことから、これまでになかった問題も増えてきてきました。
ニュータウンの課題
千里ニュータウンと大阪府で年齢別人口構成を比べてみると、千里ニュータウンでは驚くほど年齢構成が高くなっていることがわかります。
また、商業施設の遊休化やバリアフリー化の遅れなどで、高齢者には暮らしにくい環境になりつつあります。
後期高齢者が17%を超える状態になったことで、地域から孤立した高齢者が孤独死されるケースが増えてきました。
これには、急激に進展した少子化により、一人暮らしの高齢者や高齢夫婦世帯の増加が背景にあります。
また、この5年で孤独死をする割合は7倍にも増え、孤独死の約6割は公営住宅で起こっています。
これは全国的に見てもかなり高い割合と言うことができるでしょう。
孤独死された場合の遺品処分
孤独死された場合、その後の部屋の片づけや清掃などにかなり苦労される方が多いようです。
遺品の整理はマンパワーで何とかなったとしても、悪臭が充満していて中に入れず手が付けられないということもあります。
また、部屋の中で害虫が大量発生していることも多いため、まず害虫を何とかしなければ部屋の窓を開けることさえできません。
このような特殊な事情があるため、ご遺族での遺品処分を諦め弊社に依頼される方も増えております。
弊社では、特殊清掃なども行っておりますので、孤独死されたお部屋でも遺品の処分作業もお任せいただけます。
孤独死されたわけではない場合でも、知らぬうちに部屋がゴミ屋敷化していて大量の遺品に苦労される方も少なくありません。
団地の高層階から遺品を運び出すにはかなりのマンパワーが必要になります。
そのような場合でもお役に立つことができます。
住宅密集地でもお役にたちます
遺品をどう処分すればいいのかお悩みなのは、ニュータウンなど集合住宅にお住まいの方だけではありません。
住宅密集地で遺品を整理するのは難しいと感じられている方は数多くいらっしゃいます。
豊中市の住宅密集地では、運搬車両に積み込む前に仮置きする場所を確保することだけでも大変なことでしょう。
道幅が狭い道路が多いため、サイズの大きな遺品の場合は、故人様のお住まいから運搬車両まですべて横運びしなければならないこともあります。
これではご遺族だけでは手に余るとお考えになったとしても当然でしょう。
一戸建てにお住まいの場合、相対的に遺品の量が多くなることも遺品の処分を困難にしています。
団地などの集合住宅だけでなく、狭小住宅や住宅密集地での遺品処分にお困りの際も弊社がお役に立ちます。
遺品処分とは
遺品処分とは、遺品処理や遺品回収などとも呼ばれるもので、故人様が所有されていたものを整理・処分することです。
遺品とは、不動産・金品などの遺産を除いた動産のことを指します。
遺産ではないもの、故人様が使用されていた日用雑貨や衣類、家電製品などを指すとお考えいただければイメージしやすいのではないでしょうか。
葬儀の後から四十九日までに片づける方が多いようですが、必ず片づけなければならないわけではありません。
遺品を1つずつ片づけることで悲しみが深まってしまうこともあるため、四十九日以降であったとしても気持ちが落ち着いてから片づけをすればいいのです。
ご遺族のなかには、事情が許す限り遺品を保管される方もいらっしゃいます。
賃貸集合住宅の場合
ニュータウンなどの公営住宅の場合、入居者がお亡くなりになったならすぐに明け渡さなければなりません。
それは、借家や賃貸マンション・賃貸アパートでも同じなのではないでしょうか。
ご遺族としては思い出をたどりながら遺品を片づけたいところでしょうが、葬儀を終えてすぐに片づけを始めなければならないことも多いようです。
しかし、故人様が亡くなられてすぐに遺品を片づける気持ちになれないことも多いのではないでしょうか。
また、遠く離れて暮らされている場合、遺品を片づけるためだけに部屋を訪れることが難しい場合もあります。
休みを取って片づけたとしても、ご遺族だけでは1日で終えることができない場合もあります。
何日も通わなければならなくなったとしたら、ご遺族の負担はかなりのものになるのではないでしょうか。
そこで弊社のような遺品整理専門業者に依頼するケースも増えています。
遺品の処分を業者に依頼することは、今では特殊なケースではなくなってきています。
ぜひ保管しておきたいもの
遺品を片づけなければならないからといって、すべての遺品を処分する必要はありません。
それどころか、何かあった時のために、保管しておいたほうが良いものもあります。
まずきちんと保管しておいたほうがいいものとして、貯金通帳や印鑑などがあげられます。
日記や手紙、手帳といったものも、何かトラブルが起こった時に役立つことがあるため保管しておきましょう。
これらのものは、1年から2年程度は保管しておくことをおすすめします。
それほど嵩張るものではないため、保管するとしても場所を取ることはないはずです。
手紙や手帳だけでなく、ちょっとした紙にメモした言葉が重要になってくることもあります。
何の変哲もない紙切れに書きつけられていることもありますから、遺品を処分する時は慎重に処分しなければなりません。
形見分けなども重要
日記や手紙、手帳などは遺産相続をする時など重要な決め手となるものですが、遺産以外に形見分けのことも考えておかなければなりません。
形見分けは常識の範囲内で、故人様の持ち物を親族やご友人で分け合う習慣のことです。
故人様の思い出の品を分けあうわけですが、意外にも形見分けでトラブルに発展するケースがよくあります。
遺言書があれば一番いいのですが、遺言書がない場合はご親族の話し合いで何を誰に贈るのかを決めなければなりません。
形見分けをする際、親族で同じ遺品を奪い合うといったことも実際に起こっています。
トラブルを回避するためには、葬儀の間に形見分けを決めておくなど早めに動くことが大切です。
形見分けで親族やご友人が仲たがいするようなことがあってはありません。
そのため、形見分けをどうするか決めないうちに、遺品を処分することは避けたほうがいいのではないでしょうか。
供養品の保管
相続関連や形見分けの品以外でも、すぐに処分することが憚られるものがあります。
仏壇や仏具、位牌、神棚など、信仰に関連するものは、不用品などと一緒に処分することに抵抗を感じる方が多いのではないでしょうか。
仏壇や神棚などは祭祀遺産と言い、相続人のどなたかが継承するものとされています。
しかし、最近では、部屋が狭小であることを理由に、仏壇などを継承されない方が増えています。
不用となった仏壇や神棚などは寺院や神社などに納め、焼納をされるのが一般的です。
ただ、最近では、周囲への環境に配慮し、仏壇を引き受けてくれる寺院が少なくなってきています。
そこで、合同供養などを行い、お魂抜きの法要を行った後、お焚き上げで焼納される方が増えています。
弊社でも、ご要望があれば遺品供養を行うことも可能です。
分別と梱包
遺品処分の作業当日は、まず室内の遺品の状態を確認させていただきます。
その後、日記など相続に関連する品、形見分け品、供養品などを確保いたします。
あらかじめ確保することができない場合は、分別を行いながら随時確保することになりますのでご了承ください。
1つ1つの遺品を確認し、貴重品や保管が必要な遺品はないか捜索しながらの分別となりますのでそれなりの時間が必要になります。
スタッフ一同が、見落としがないように分別・梱包を行いますのでご安心ください。
適切な処分
相続に関連する品、形見分け品、供養品などを確保した後、残った遺品はすべて屋外に搬出することになります。
その後、分別された遺品は、それぞれにあった方法で処分することになります。
多くは産業廃棄物として処分されるため、一度処分されたものを元に戻すことはできません。
処分予定の遺品の中に大切なものが混じってしまわないように、見落としがないか注意しながら搬出作業を行わなければなりません。
訪問お見積もり時にあらかじめご遺族のご要望をお聞きいたしますので、確実に探索できるよう具体的にご要望を伝えてくださると助かります。
作業終了後
探索することができた貴重品や手紙などはご遺族にお渡しいたします。
形見分け品の配送をご希望の場合は、ご相談の上指定の住所に送り届けることも可能です。
供養品につきましては、ご僧侶をお招きして合同供養が可能です。
合同供養に参加をご希望の場合は、参加されたい旨をあらかじめお伝えください。
豊中市では、住民の高齢化にともない遺品処分のサービスを利用する方が増えています。
業者に遺品を託すことはもう当たり前のこととなっています。
遺品のことでお困りでしたら迷わず弊社にお問い合わせください。
ご連絡いただければ、速やかにスタッフがお伺いしご要望をお聞きいたします。