葬儀の後に
葬儀後、行わなければならないことは香典返しや挨拶だけではありません。
故人様が遺された遺品の整理を行う必要があります。
もしかしたら、遺品整理は葬儀よりも大変かもしれません。
もちろん、遺品を整理する気分になれないということもあるでしょう。
故人様と同居されていたのであれば、急いで遺品整理をする必要はありません。
気持ちが落ち着いてから遺品整理を行えばいいのです。
しかし、今では、親子でも遠く離れて別々に暮らしていることのほうが多いのではないでしょうか。
いくら遺品だからとはいえそのまま放置していては、盗難や火災などの被害に遭ってしまうかもしれません。
盗難なら身内の被害だけでおさまりますが、火事になっては周囲に迷惑をかけてしまうことになります。
また、賃貸住宅の場合は、遺品を片づけずにいると賃料が嵩むことになるだけでなく、オーナーから早急な退去を言い渡されることもあります。
同居されている方がいらっしゃらない場合は、どちらにしても早めに遺品整理をされることをおすすめします。
遺産相続の問題も
同居されている方がいらっしゃる場合でも、貴金属などの貴重な遺品がある時は速めに遺品相続をされたほうがいいでしょう。
遺された遺品が貴重なものであればあるほど、遺産相続の問題が絡んでくるからです。
貴金属のように価値のあるものは、誰が相続するかをきちんと決めておく必要があります。
遺産をそのままにすることで、遺産相続のトラブルを招き寄せてしまうかもしれません。
また、相続の手続きをするためにも、遺産の価値を確定しておく必要があります。
そのためにも、貴重品がある場合は遺品整理を早く行ったほうが無難です。
相続税を考える
平成27年1月1日、改正相続税法が施行されたことをご存知でしょうか。
これまで相続税の基礎控除額は、5,000万円+1,000万円×法定相続人の数でした。
ところが、平成27年1月1日から、3,000万円+600万円×法定相続人の数に引き下げられました。
たとえば、お子さまが1人で配偶者がすでにお亡くなりになっている場合、基礎控除額は3,600万円となります。
故人様がマイホームをお持ちなら、3,600万円などすぐに超えてしまうラインです。
そこに、価値ある遺品がプラスされるとなると、簡単に基礎控除額を超えてしまうことが考えられます。
相続税を納めるために遺産の総額を算出しなければなりませんから、遺品はそのまま放置するのではなく、きちんと整理を行い貴重品の価値を確定する必要があります。
相続税の申告期限は、故人様が亡くなられた日の翌日から10ヶ月以内です。
そのため、遺品整理をするとしたら、相続税の申告期限内に行う必要があります。
形見分けを確定する
貴重な品であれば、誰でも自分のものにしたくなるものです。
それは同じ遺族同士であっても変わることはありません。
思い出の品であればなおさら、自分のものにしたくなるものなのではないでしょうか。
トラブル未然に防ぐには、どのように形見分けするかご遺族全員で話し合われるのが一番です。
ご遺族全員で話し合うことで、トラブルの芽を摘むことができます。
遺産のことでご遺族同士がもめることほど故人様を悲しませることはありません。
ところが、遺産のことでもめることがとても多いのも悲しい事実です。
遺族全員が集まるのは大変なことですから、できれば葬儀で集まった時に話し合うことをおすすめします。
後から貴金属などの貴重品が出てきた場合のことも話し合い、一筆書いてもらっておきましょう。
そうすれば、後からどのようなものが出てきたとしても慌てることはありません。
遺品整理は捨てることではありません
遺品整理のことを、遺品を捨てることだと考えていらっしゃる方が多いようです。
確かに、遺産相続に関連するものや形見分けの品、供養が必要な品を除けば、不用な遺品のほうが多いかもしれません。
どなたかが引き継げればいいのかもしれませんが、すべてを引き継ぐことはできません。
また、高齢の方の場合、ごみを捨てることが億劫になり、文字通り不用品ばかりを溜めてしまっている方もいらっしゃいます。
この場合は、捨てなければならない不用品が多く、どう整理すればいいのか途方に暮れられる方も少なくありません。
しかし、遺品の中には、価値あるものがある場合もあります。
価値あるものをそのまま捨ててしまうのはもったいないことです。
引き継ぐ方がいらっしゃらないのなら、適正価格で売却されることをおすすめします。
価値の再発見
整理イコール破棄ではありません。
ご遺族が見て価値がないように思われるものでも、プロが見ればこの上なく高価なものが混じっているかもしれません。
ご遺族だけで遺品整理をしたのでは捨ててしまっていたものでも、プロが整理することで価値を再発見できることもあります。
遺品整理において、弊社がサポートできることはいろいろございます。
従来の遺品整理ではなく、価値を再発見しながら遺品処分をすることが可能です。
プロによって見出された高価なものを処分することで、ご遺族が想像以上の遺産を手にすることができるかもしれません。
また、プロに鑑定してもらうことで正しい価値で評価され、その価値がわかる方の手に届けることもできます。
遺品整理を捨てることとは考えず、遺品を活かす道を考えられてはいかがでしょうか。
遺品を活かすために、弊社がサポートできることは多いはずです。
正しく評価されるために
プロだからといって、すべての業者が正しく価値を判断することができるわけではありません。
遺品の買取は言い値になることが多いため、思わぬ安値で買われてしまうこともあります。
これは遺品であることが原因でしょう。
ご自分で購入したものであれば、どれくらいの価値があるかがわかっているため安く買われてしまうことはありません。
しかし、お亡くなりになった故人様の持ち物であるため、ご遺族にはどれくらいの価値があるかわからないことが多いのです。
後からネットで調べてみて本当の価値がわかって愕然とされる方も少なくありません。
このようなことを防ぐには、ご遺族が正しい価値を知っておくか、それとも弊社のような信頼できる業者に依頼するかのどちらかです。
オークションを活用
まったく知識のない素人でも、遺品の価値を知ることができる方法があります。
それは、オークションを利用する方法です。
何もオークションに出品したほうが良いというわけではありません。
オークションの落札相場を知ることで、遺品にどれくらい価値のあるものかを知ることができます。
いくつかの落札価格を確認するだけで、現在の相場を知ることができます。
ただ、オークションサイトで見ることができるのは、画像であって本物ではないことに注意しましょう。
本物のように見えるものでも、金メッキを施された安物だったということもあります。
オークションサイトは参考にはなりますが、遺品の価値を正しく知ることができるわけではありません。
生前整理を考えてみましょう
貴金属に関しては、生前整理を検討されることをおすすめします。
とある調査によると、東京の買取路面店舗だけでも、ジュエリーの買取価格に23倍もの開きがあったそうです。
同じものを持ち主が持ち込んだとしても、どこに持ち込んだかによって雲泥の差が生まれるわけです。
最低ラインと最高ラインに23倍もの差があっては、持ち主にとってもどう処分すればいいのか悩ましいところでしょう。
それが遺品となると、ご遺族がさらに悩まれることになります。
そこで、購入した時の様子を一番ご存知のご本人が、あらかじめ生前整理をしようという動きが加速しています。
遺品処分と生前整理の違いは、家族の誰に受け継いでもらいたいのかはっきり伝えることができ、いつ売却するかをご本人が選ぶことができることです。
生前整理をすることで、本当の意味で資産を遺すことができるかもしれません。
それに、生前整理をすれば、お亡くなりになった後にトラブルのタネを残さずに済みます。
弊社では、生前整理のご相談も随時受け付けております。
貴金属には高い価値が
金やプラチナなど価値ある金属は、どれだけ時代が移り変わったとしてもその価値が損なわれることはありません。
それどころか、時代を経るにしたがってますます希少性が高まっています。
ただジュエリーなどに加工している場合、デザインなどが時代遅れになってしまうことは十分考えられることです。
あまりに古臭いデザインの場合、価値があると思ってもらえないこともあります。
しかし、どれだけデザインが古臭かったとしても、金やプラチナの価値がかわることはありません。
そのことだけは忘れないようにしましょう。
形見として遺した貴金属
価値あるものだからとご遺族に遺したにもかかわらず、貴重なものだと思われない時もあります。
ある調査によると、譲られたにもかかわらず68%ものご遺族がデザインが古いことを理由に処分されていたそうです。
また、本物かニセモノかわからないため使わずに放置されている方は21%にのぼります。
また、譲り受けたものの思い出がなかったからと、処分された方が10%いらっしゃいました。
せっかく価値あるものを遺したつもりが、これでは宝の持ち腐れなのではないでしょうか。
価値を正しく判断できるご本人が生前整理をされたほうが本意を達成できるかもしれません。
遺品として遺された場合
遺品の中に貴金属があった場合は、業者選びを間違えないことが大切です。
いろいろな業者があり、提供しているサービスもさまざまです。
買取路面店舗でも買取価格にかなりの差があるのですから、遺品整理業者が買取を行う場合にもかなり差が出ることは仕方のないことでしょう。
それが普通だということを踏まえて、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
まずは、信頼できる業者かどうか見極めてから依頼することをおすすめします。
信頼できる業者かどうかを見極めるポイントとしては、必要な資格や許可をきちんと取っているかどうかが目安になります。
遺品整理業者でも、遺品の買取を行う場合は古物商の許可が必要です。
古物商の許可を得ていない業者が買取を行うことはできません。
また、このような基本的な許可を得ていない業者が、きちんとした仕事をしてくれるかどうかも疑問です。
隠された遺品があることも
遺品整理を行っていると、思わぬところから貴重な品が出てくることもあります。
この場合、弊社では見つけた度ごとに依頼主様にお尋ねいたしております。
隠されていたヘソクリや貴重な品をそのまま捨ててしまったり、無断で回収してしまうようなことはありません。
そのようなことをすれば、これまで築いてきた信頼が一気に崩れてしまうことを知っているからです。
信頼を築くために長年頑張ってきた業者が、一時の利益のためだけに信頼を崩すようなことはいたしません。
弊社は、安心して遺品処分を託していただける業者であると自負しております。
まずはご相談から
どのように遺品処分をすればいいのかお悩みであれば、どうぞ一度弊社にお問い合わせください。
経験豊富な弊社のスタッフがご都合のよろしい日にお伺いいたしますので、心行くまで質問していただいてけっこうです。
すべての疑念が晴れてからご依頼いただいたほうが弊社としても頑張り甲斐があるというものです。
このようなことを依頼していいのだろうかとお悩みなら、気兼ねなさらずまずお問い合わせください。