自宅に眠っていた金庫の遺品処分でお悩みの方

自宅の奥から金庫が出てきた

故人様の自宅をご家族が遺品整理をしていると驚くような品がこっそりと出てくることがあります。
物置などから大小関わらず金庫が見つかると、ご家族としては中身が気になるから施錠したいと言う気持ちになります。
銀行預金に入れていない現金や金の延べ棒、もしくは金銭的な物とは異なる故人にとって大事な宝物が入っている可能性が高いです。
故人様が高齢者の場合でしたら、銀行に預けることなく大金を保管していることも良くある話ですし、最近では銀行の情勢が変わりタンス預金が増えてきていることもあります。
中身を空けると現金や土地などの権利書などが出てくることはよくあります。
しかし、ずっと施錠せず、そのままにしておくのも家族としては、気にかかりますので、施錠し、中身を確認してから遺品処分をすることをお勧めします。
中に何が入っているのか少々楽しみなところがありますし、ご家族が驚くものが入っていることもあります。

まずは施錠をすること

どのように施錠をすればよいのかわからないご家族もいらっしゃいます。
ダイヤル式の場合、番号がわかっているとすぐに施錠できますが、番号がわからない場合、何度もやり直しをして施錠を試みますが、それでもうまくいかないケースが多いです。
素人が時間をかけて施錠作業を行うよりも、施錠のプロにお任せする方が早く中身を知ることができます。
施錠のプロでしたら、専門の機具などを用いて、ほんの数十分程度で見事に施錠できます。
中身を知ることができたら、ご家族としては現金等が嬉しいですが、中には少しだけ残念な中身がある場合もあります。
中身がどのような品にしろ、施錠することで遺品処分へ一歩駒を進めることができます。

実は難しい品です

燃えにくそうなゴミだから粗大ゴミとして処分しようと思うかもしれないですが、実は粗大ゴミとして処分することができないです。
何故なら素材は金属ではなく、コンクリートでできているからです。
耐火タイプでしたら、気泡コンクリートと呼ばれる素材でできています。
高温の火にも長時間耐えることができる素材でできているので、粗大ゴミとして受け付けてくれません。
産業廃棄物扱いになりますので、おのずと不用品回収業者での処分になります。
一方、手軽な手提げ型タイプでしたら、粗大ゴミとして処分できます。
処分費用としては２００円から1000円辺りが相場になります。
大型の耐火タイプでしたら、粗大ゴミではなく産業廃棄物として処分することになります。
ご家族としては少しでもコストを抑えて処分したいところです。

不用品回収業者へ依頼

産業廃棄物として不用品回収業者へ依頼する際は、インターネットを活用して見つけることになります。
ご家族がお住まいのエリアでも、多数の業者があり、どこの業者を選ぶべきなのか悩むところです。
まず耐火金庫を引き取ってもらえるのか、常識範囲の料金で行ってくれるのかが大きなポイントです。

信用できる不用品回収業者の見分け方

少しでもコストをかけないで処分したい気持ちが分かりますが、無料で回収すると謳っている無許可の廃品回収業者だけは利用しないでほしいです。
無料と言いながらも、引き取るだけで莫大な料金を請求されるケースが後を絶ちません。
また、無許可業者は高額請求だけではなく、不法投棄や海外への不法輸出など犯罪に加担している可能性もあります。
個人でしたら人生で一度程度しか利用しない回収業者ですので、できるだけ良心的な業者に当たってほしいです。
良心的な業者の見分け方としては、各市区町村より一般廃棄物処理業許可を貰っているかどうかです。
見分け方としては、インターネットで許可を貰っているかどうかをサイト内で確認することです。
産業廃棄物処理業許可を提示衣している業者もありますが、こちらはあくまでも工場や法人を対象とした業者です。
そして、もっとわかりやすい見分け方としては、軽トラックなどで巡回している業者、空き地などで回収をしている業者、チラシやインターネットで大きく無料で回収すると歌っている業者などには少々気を付けておくことです。
許可を貰っている不用品業者をいくつか選び、どれくらいの価格で引き取ってくれるのかを比較検討をしたうえで、処分をすることです。

鍵や金庫の専門業者へ引き取ってもらう

まだ現役として活用できると判断したら、買取という手段もあります。
リサイクルショップ以外でも専門の業者での買取でしたらコストをかけないで処分できます。
遠方にお住まいのご家族でも、宅配買取を利用することで、コストや労力をかけずに査定してもらえますし、またメーカーや型番によっては満足できる査定額を提示してくれることもあります。
またゴミとして処分しようと検討していた金庫に関しても業者によっては格安価格で引き取ってくれるケースもありますので、少々ダメ元かもしれないですが、一度問い合わせをしてみる価値が充分あります。

購入したお店へ引き取ってもらおう

一番簡単な方法は購入したお店へ引き取ってもらうことです。
購入先がわかれば、事前に連絡を入れて処分したい上を伝えると引き取ってもらえますが、その際運搬費用と回収費用が請求されることがありますので、事前にどれくらいコストがかかるのかを確認することをお勧めします。
またお店によっては下取りを実施しているケースもありますので、新しいタイプを購入と同時に遺品処分として引き取ってもらえる可能性もあります。

オークション・フリマサイトを活用してみる

最近では、インターネットでのオークションやフリマサイトなどの個人間売買が活発になっています。
買取業者を利用するよりも、自分で好きなように値段を設定できるので、満足できる取引を実現できます。
オークションに関しては、送料が落札者負担になっているので、重たいタイプを引き取ってもらう際には、オークション業者と提携しているリーズナブルな運送業者を利用することで、落札者への負担を抑えることができます。
重いタイプでしたら３０キロ近くなるので、最低価格をリーズナブルに設定すると落札されやすいです。
また手提げタイプのような軽いタイプでしたら、送料負担が軽い方ですので、早々と落札される傾向があります。
最近大流行しているフリマサイトでは、オークションと異なり送料が出品者負担になっているので、送る際はフリマサイトと提携しているリーズナブルな運送業者を活用することです。
１０００円でも高く引き取ってもらえると、処分にかかるコストを大きく抑えることができますし、一番困っていた遺品処分を済ませることができそうです。

引き取ってくれる人を掲示板などで募る

オークションやフリマサイトなどでは引き取り手が簡単に見つかりますが、送料という大きな問題があります。
出品者または落札者に送料の負担がかからない方法としては、地元で引き取り手を探すことです。
最近では地元限定の掲示板やフリマサイトでも地元限定に特化したコーナーが設けられています。
地元で引き取ってくれる人が現れると、運送業者の手配や送料の心配をせずに済みます。
そのかわり、自宅まで引き取ってもらうことを条件に無料または格安料金で引き渡すことを掲示板等に提示しておかないといけないです。
地元同士でしたら、安心して取引ができるので、積極的に活用していきたいです。

遺品整理業者等に依頼

故人の遺品処分をしてもらう際に、活用するのが遺品整理業者です。
故人が遺した家の中を徹底的にきれいにするだけではなく、まだ利用可能な家具や家電をその場で積極的に買い取ってくれるので、ご家族への負担を最大限に軽減できるサービスです。
遺品整理業者は家具や家電だけではなく、洋服やお皿なども引き取ってくれるので、金庫もその場で引き取ってもらえる可能性があります。
引き取りだけではなく買い取りという形で査定をしてもらえると、遺品整理の作業代から相殺してくれることもありますので、ますますご家族の経済的負担を軽減できます。
遺品整理業者に引き取ってもらえたら、自分達で不用品回収業者や専門業者などへ依頼する手間を大幅に削減できます。
ただ施錠ができない場合は、ご家族で協力してダイヤル等を回して施錠を試み、それでも解除できない場合は、専門の施錠業者に出張依頼をしてもらい、中身を確認した上で業者に引き取ってもらえる可能性があります。
施錠業者のメリットは、比較的いつでも駆けつけてくれることと数十分程度で施錠してもらえることです。

生前に金庫の解除方法などを示しておく

遺された金庫を巡ってご家族が困惑することは、故人様にとっては想定内です。
中身や施錠方法を知らさずにあの世へ旅立ってしまうとご家族の負担が一気に増えてしまいます。
プロによる施錠もコストがかかりますし、処分にもコストがかかりますので、個人は一番信頼できるご家族だけに先ほどの中身や施錠方法を知らせておくことです。
知らせておくことで、旅立った後のご家族の負担を軽減できます。