そもそも遺品とは

遺品とは、亡くなった人が生存している時に所有していた物全般を指す言葉です。
貴金属や時計等の物をイメージする人も居るかもしれませんが、実はそれ以外にも沢山あります。
だから、高価なものは勿論の事、家財道具、さらには雑貨や洋服等多岐に亘っています。
ただ通常は故人が生きていた時と同じ様に全てを残しておくのではなく、思い出のある物は形見として残し、それ以外の物は遺品整理をして処理する形がとられています。

処分方法

自己所有の物件に住んでいる場合はある程度の期間遺品を残していたとしてもそれ程問題はありません。
しかし賃貸物件に入居していた場合は、早急にその物件を整理して明け渡す方が良いでしょう。
その方が余計な家賃を払わなくても済むからです。
その場合、残された家具・家電・その他の品物は自分たちで処分する事も出来ますが、それ以外の方法を採る事も出来ます。
その一つが遺品整理の業者を活用する方法です。
この方法であれば、自分たちでわざわざ整理して捨てるものと残すものをピックアップしなくても、全て業者任せで行う事も十分可能です。
現在では全国各地に業者がおり、遺品の片付けの為に業者を利用する人もどんどん増えています。

いつまでに行うべきか

親族が亡くなった後は様々な手続きを行う必要がありますが、こうした諸手続きに関しては期限が設けられているため、いつ行っても問題がないというわけではありません。
しかし遺品整理自体はいつ行わなければいけないというルールはないため、基本的には遺族のタイミングで行うことができます。
現在では四十九日を目安に行うひとも多くなっています。
ただ、基本的には期限はない為にいつ行っても良いのですが、時にはいつまでに行わなければいけないと制限時間を設けられている場合もないわけではありません。
その場合はなるべく早く行い、期限迄に終了させておく必要があります。
賃貸物件の場合、明け渡し日を過ぎてもまだ整理できておらず荷物が残った状態になっていると、不動産会社や大家との間にトラブルが発生してしまう可能性もでてきます。

家具の処分も必要

遺品の中には家具も含まれています。
もちろんこれも他の物と同じ様にいるものは形見として残し、要らないものは処分する形が取られています。
家具を捨てる場合はその地域の方法に従って処分する事になるため、まずはどのようにすべきかを調べましょう。
地域によっては1m未満のサイズに分解出来れば可燃ごみの収集の時に集めてくれると言う所もあります。
また回収センターの方に自分で持ち込んだり、収集サービスを利用する方法もあります。
また方法だけでなく、それに伴う費用も合わせて調べておきましょう。
事前に申し込みが必要な場合も有れば、当日その場に持って行っても良い場合も有るため、スムーズに処理する為にも調べておく事をお勧めします。

業者を利用する事も出来ます

家具の処分自体はご遺族が自分たちで行う事も出来ますが、大きな箪笥やテーブル等を部屋から運び出して車に乗せ、さらに回収する施設の方まで持って行くと言うのはなかなか大変だと言う人も珍しくありません。
ただ、こうした処理に関しては自分たちで行わなくても、遺品整理を行っている業者を利用する事も出来ます。
業者を利用する場合は、ご依頼主は荷物を運んだりする必要もなく、もちろん運搬のための車を用意する必要もありません。
事前にどの方法で回収してもらわなければいけないかと自治体の方で調べる必要もなく、業者に電話やメールなどでご連絡いただくだけで良い方法となっています。

業者を利用するメリット

例えば、昔の箪笥等は今の物に比べるとはるかに重い物も少なくありません。
それをご家族で部屋から外に運び出そうとすると、なかなか大変です。
その点、業者を利用してくだされば、全ての作業をスタッフの方が行いますので、ご家族で作業する負担がかなり軽減されます。
もちろん養生等もしっかりとしてからの作業となりますので、家屋の方に傷を不用意に付けてしまうことも有りません。
また、ただ捨てるだけであればゴミとして処理されてしまいますが、業者を利用する場合はその物の状態によっては買取対象となる場合も有ります。
もちろんかなり古くて劣化している場合等は買取は出来ずに捨てる事になりますが、その場合も責任もって処理させていただいております。

必要なものも捨てられてしまうのではないか

お客様の中には、業者を利用すると必要なものまで捨てられてしまうのではないかとご心配される方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、業者としては思い入れのある物なのか、ただ単に不要な物かと言うのはぱっと見ただけで判断する事は出来ません。
とは言っても、業者がお客様に判断を仰ぐ事無く勝手に全て捨ててしまうことはないので、心配はご不要です。
部屋はきれいになり、不要なものは全て回収、価値のある物は買取、さらに思い入れのある残したい物はその場に残す、と言う形が回収業者をご利用になる場合は取られています。
ただ、業者によっても対応が違っている場合も有るので、ご不明な点、御心配の点がありましたら、契約する前に必ず業者にご質問される事をお勧めします。

どんな家具でも買い取り対象となるのか

実際に遺品として残されている家具の中には、年代物で非常に造りも良い物もあります。
こうした価値のあると判断できるものに関しては、買取対象となる場合があります。
しかし中には傷だらけだったり、元々安く売られていた物等もあり、こうした物は残念ながら買取ではなく、ゴミとして捨てる事になる可能性が高くなりますが、実際の所は業者が実物を見て判断するまでは買取となるかどうかは分からない、と言うのが正直な所です。
できれば捨ててしまうのではなく買い取ってもらいたいと思っている時は、ぜひ事前に業者の見積もり査定をご依頼される事をお勧めします。
その結果を見てどのように処理するかを決めたとしても、決して遅くはありません。

業者を利用する時の注意点

業者に作業をご依頼される時の注意点の一つが、優良業者に依頼すると言う事です。
現在では遺品の片付けには業者を利用すると言う方法が広まってきており、全国各地に処理業者も存在しております。
しかしその業者によっては、あまり対応が良くない場合や、正しく回収・処理してくれないと言う事もあります。
また実際の見積額ではなく、追加請求されてしまったという事例も発生しているのが現状です。
では、こうしたトラブルを回避して出来るだけ気持ち良く業者を利用する為にはどのようにされると良いでしょうか。
その一つが優良業者をご利用される、と言う事です。
実際に業者に対して連絡をした時の対応や査定の時の様子等を見て、ここなら良いと思える所をご利用になる事をお勧めします。
また周りで既に業者にご依頼された事がある方がいらっしゃる場合は、その方にどこが良いか聞いてから決める方法もお勧めです。

まずは複数の業者を比較してから

作業をご依頼になる業者を選ぶ場合は、まずは見積もり査定を依頼する事をお勧めします。
気になる会社が1社あると言う時はそこにご依頼されても問題はありませんが、出来るだけお得にとお考えの場合は、複数の会社へのご連絡がお勧めです。
業者によっても査定ポイントが違っており、回収になる場合も買い取りになる場合も金額が大幅に違ってくる事があるからです。
またある業者では買い取りできないと判断されたテーブルやタンスなどでも、他の業者であれば買取対象となる場合も有ります。
だから一つの業者の結果を見て判断してしまうのではなく、複数の業者の結果を見てから判断してみてはいかがでしょうか。
ただ、複数の業者を比較する方が良いと言っても、あまりにも多すぎるとどこも同じ様に見えてどこに依頼すれば良いか分からないと言う事態を引き起こしかねません。
この場合は、スムーズに判断する為にも3社から4社程度の業者の比較をする事をお勧めします。

作業の時は立ち合いは必要なのか

業者にご依頼になった場合、当日は複数のスタッフが作業に当たらせていただくことになっております。
その場合、ご依頼主はその場にずっといてスタッフの様子を見たり、残してほしい物を指示されたりする事も可能です。
また、事前にこれは残してほしい、これは要らないと言う事を伝えていただくと、それに合わせて作業をさせていただきます。
またそれ以外にもこうして欲しいと言うご要望がある場合は事前にご相談ください。

できれば高く買い取ってもらいたい

もし業者に高く買い取ってもらいたいとお考えでしたら、まずはきれいに掃除してみる事をお勧めします。
同じ品物でもきれいな状態とそうではない状態では、査定額にも差がでてくるからです。
これは遺品の回収だけでなく、他の不要品回収・買取に関しても同じ事が言えます。
通常は新しい物、さらに傷がついて居ないものの方が高く評価されます。
反対に新しくても傷だらけだと、買取は難しくなる場合も少なくありません。
しかし汚れに関しては取り除けるものもあり、それを綺麗にするだけでも商品の価値を高める事はでいます。
テーブルやタンス等も事前に汚れや落書きを綺麗に落とし、ホコリも取り除いておくと良いでしょう。

急いで頼まなければいけないか

遺品の処分自体は基本的には期限が決まっているわけではない為、ご遺族の都合に合わせて行えば良い物となっています。
だから、業者にご依頼される場合も、急いで頼まなければいけないと言う訳ではなく、そろそろ捨てようか、片付けようかと思ったタイミングであったとしても、実は問題ありません。
しかし、出来ればただ単に不要なものを回収してもらいたいと言うのではなく、それを買い取ってもらいたいとお考えの場合は少々注意が必要です。
骨董品等の場合は古くても価値があるとみなしてもらいやすくなりますが、ただ単に古いだけの物と言うのは、新しい物と比べると価値が無いと判断されてしまいがちだからです。
買取をご希望の場合、特にまだ買ったばかりの物を買い取ってもらいたいと言う時は、出来るだけ早くご連絡いただく方が良いでしょう。

家具だけまず処分して欲しい時

遺品整理と言うと、故人が生活していた部屋を全て綺麗にしてしまうと言うイメージが有るかもしれません。
確かに、残したものを綺麗に処理して新たな人生を始める良いきっかけとなると言っても良いでしょう。
だから、基本的には迷っている時に遺品の整理をする必要はないと言われる事も有る程です。
ただ時には要らない物だけ捨てて欲しいと言う時もあるのではないでしょうか。
そんな時は是非業者の方にご相談される事をお勧めします。
どこまできれいにして欲しいか、何を引き取ってもらいたいか、作業の範囲等を相談されると、業者もそのご要望にお応えしやすくなるからです。
また事前にご相談していただければ、出来る事、出来ない事等もお伝えしやすくなる為、ご依頼いただいた場合も当日の作業がスムーズに行いやすくなります。
遺品の整理・片付けと言うのは人生に於いて何度も経験される物ではありません。
その為、通常の後片付けの様に効率的に作業を進められないと言う事も多々あります。
もちろんご自身で全ての作業を行う事も十分できますが、分からない点、不安な点等がありましたら是非業者の方までご相談ください。
またその場合にご要望がおありでしたら、簡単にで良いので事前にまとめてからお伝えいただくと、業者の方にも伝わりやすくなります。