平野区で残された家族を遺品整理で困らせないための準備をする

遺品整理の問題は増えている

高齢化や核家族化によって、故人の遺品整理に困る方も増えています。
大阪市平野区でも同様に、離れて暮らしていた場合、故人が住んでいた家のさまざまなものを片付けるのに苦労する方も多いです。
特に賃貸住宅では引き渡しを行わなくてはならないなどの事情もあって、早めに整理しなくてはならないこともあります。
なるべく時間を掛けず遺品を整理するには、残しておくものと処分するものを明確に分けることが大切ですが、ご遺族では判断が付かず困ってしまうこともあります。
思い出の品や高価なものなどの処分に手間を掛けさせないためにも、生前整理をしておくことが大切です。

生前整理が必要な理由

故人が旅立たれた後、遺されたさまざまなものをお子さまや配偶者など、故人のご遺族が遺品整理をしなければならない機会があります。
整理を行うご遺族のなかには整理に時間が掛かり苦労されている方もいれば、あまり時間が掛からずすんなりと整理を終える方もいらっしゃいます。
その違いは家の大きさや遺品の量にもよりますが、故人が生前整理をしていたか、していなかったも大きな違いの一つです。
故人が遺品に関して遺言やエンディングノートを遺していない場合、遺族は大切なものを見極めて処分するべきか、残しておくべきかなどを決める必要があります。
判断に迷う場合もありますし、高価なものはどう相続人同士で分け合うかでトラブルが起こるパターンも少なくないです。
生前にエンディングノートに記したり、不要なものは処分しておくなど、身の回りをシンプルにまとめて置くことで、家族が処分に困ったり、相続人間のトラブルが生じることも少なくなります。

思い出の品の処分を考える

ご遺族が処分に悩むものの一つとして、写真やアルバム、手紙やハガキなど故人の思い出の品があります。
写真などは代表的なものですが、家に大切に飾ってある表彰状やトロフィーなども思い出の品です。
故人本人や家族が写っている写真は家族にとっても大切なものですし、迷わず取っておくと言う判断が出来ます。
ですが故人の友人や職場の方、知人などの写真になると、家族にとっては思い入れがないことも多々あります。
家族に思い入れがなくても、故人にとって大切だったかと思うと捨てるのにも迷いが生じてしまいます。
写真やアルバムの量が多い場合も、全部を残しておくスペースがない時はいくつか捨てる必要があります。
ですが、あまりに量が多いとどれを残しておくべきなのか迷ってしまい、整理するのも手間が掛かるはずです。
ほかのものも同様で、故人にとって大切だったとしても全てを取っておくことは出来ない場合もあります。
いくつか捨てる必要があっても、大切なものだったのかと思うと捨てることにためらいを感じ、判断に困ってしまうパターンは多くあります。

負担を掛けないために

思い出の品は特に、ご遺族にとって処分に悩んでしまうものの一つです。
そこに遺された故人の思いを考えると、簡単に捨ててしまうことが出来ないと言った理由があります。
出来れば元気なうちに、取っておいて欲しいもの、生きている間は取っておいて、亡くなった後は処分しても良いものなどを明確にしておきましょう。
大切な写真などは家族に渡しておいたり、選んでもらって持っておくようにしてもらうことも出来ます。
手紙やハガキ、表彰状などは最期まで残しておきたいものだけ取っておき、そのほかのものは処分しておくと、家族に負担が掛かることも少ないです。
それほど重要でないものは処分しておき、最期まで取っておきたいもの、家族に遺しておきたいものを分けておくのが生前整理のポイントです。

高価なものはトラブルに繋がることもある

骨董品や貴金属、絵画や掛け軸など高価なものも、生前にどうするかを決めておきたいものです。
高価なものは相続の手続きも必要ですし、どうするかを決めていなかった場合、相続人同士のトラブルにも繋がる可能性があります。
相続人が一人ならともかく、二人以上の子供や孫、兄弟など複数人いる場合は、どう分けてほしいか決めておくことが大切です。
骨董品などの品物の場合、分けるには売却する必要がありますが、売却せずに取っておく場合やお金にして分け合う場合など、相続人同士でもめるパターンも多くあります。
取っておいて欲しいと考える場合、それぞれを誰に相続させるかを決めておくことが重要です。
債権や株券なども同様に、どれを誰に譲るか伝えておいたり、正式な形で遺書に記しておくことで相続人同士の争いを事前に回避することが出来ます。

高く売れるもの

高価なものは骨董品や債権、株券などがイメージとしては強いですが、そのほかにも高く売れるものはいくつかあります。
例えば金で出来た製品は、いつの時代も高く売れますし、最近では金を資産として残しておく方も多くいらっしゃいます。
金製品の代表的なものとして、ネックレスや指輪、ブローチや時計などの貴金属があげられます。
アクセサリー類は金として売る方が良い場合もありますし、ブランド品であればそのままの状態で売った方が高値が付くこともあります。
貴金属だけではなく、金歯なども金製品の一つで、思ったよりも高く売れることがあります。
指輪などでよくある、プラチナ製品も高く売れるものの一つです。
結婚指輪やほかのアクセサリー類にも使われることが多く、高価なものの一つでもあります。

身近なもので高値が付く可能性があるもの

金やプラチナのほかにも、身近なもので忘れがちですが、売れる可能性があるものは多くあります。
趣味でゴルフや釣り、音楽鑑賞などを楽しむ方もいらっしゃいます。
それぞれの趣味に強いこだわりがあって、購入したブランド物のゴルフ用品や釣り具などは、高値が付く可能性が高いです。
ブランドの物でなくても状態が良ければ、比較的高く売れることもあります。
音楽鑑賞を趣味としていて、スピーカーなどにもこだわっていた場合は、それらのオーディオ機器も高値が付くことが多いです。
そのほかにもパソコンなどのデジタル機器はもちろん、意外なものではお酒が売れることもあります。
高級なお酒や年代ものなど、貰い物を集めていた場合や買い集めていた場合、そちらも高値が付くことがある品です。

高値が付くものもどうするか決めておく

骨董品など高価なものについては、多くの場合相続財産となることがあるため、遺言書に遺産分割を指定しておく方も多いです。
ですが、ゴルフ用品や釣り用具などの趣味用品、ブランド品の衣類やアクセサリーなど、高値が付くかも知れないものに関しては忘れがちになることもあります。
よほど高価なものではないけれど、高値が付く可能性があるものも処分を決めておくと良いでしょう。
相続人同士のトラブルを回避しやすくなりますし、手間を掛けることも少なく済みます。

意外と処分に困るものもある

故人が遺したもので処分に困るものとしてあげられるのが、コレクション品です。
最近では古いものを集めたり、アンティーク品の人形やおもちゃなどを趣味として収集している方もいらっしゃいます。
故人にとってはコレクションも大切なものですし、家族には興味がなかったとしても、故人のことを考えるとなかなか処分することが出来ないものの一つです。
ほかにも離れて暮らしていた場合、整理で悩むのが仏壇だと言われています。
住宅事情などを考えると引き取ることが難しい場合も多く、特に大きな仏壇ですと困ってしまうパターンも多くあります。
整理をしていて意外と困るものが、衣類などの日用品です。
衣類は古いものや、もう着用することが難しいものは捨てることが出来ます。
ですが、着物やブランド品の高価な衣類など、故人が大切にしていた衣類に関してはなかなか捨てることが出来ず、処分に迷うパターンがあります。

生前整理で形見分けも行う

故人が大切にしていた思い入れのあるものや、愛用していたものは形見分けと言う形で親族や親しい人に贈ることが出来ます。
貴金属や骨董品など、高価なものに関しては遺産相続の対象となってしまうため形見分けは出来ませんが、そのほかのもので大切なものを特定の人に遺したいと言った際に活用することが可能です。
親族や親しい人に、特定の品をいつか譲りたいと考えていたら、それをその人に伝えたりエンディングノートに記しておくと良いでしょう。
また遺品を整理するときに揉める要因となりそうな品なども、誰に何を譲るかしっかりと決めておくことも大切です。
形見分けに関しても考えておくことで、大切な品を処分されたり、渡したいと思った人の手に渡らなかったりと言った心配も少なくなります。

出来るだけ生前整理を考えておく

思い出の品や高価なものは、まだ早いと思っていても元気なうちにどうするべきかを考えて置くことが大切です。
体が思うように動かなくなってからでは、自身でも処分を考えることが大変になってしまう可能性があります。
写真などの思い出の品や、忘れがちな日用品の処分についてはエンディングノートに書いておくと便利です。
残しておいて欲しいものや処分しても良いもの、誰かに渡して欲しいものなど、明確に書いておきましょう。
遺言書のように法的効力はありませんが、遺品整理をスムーズにするアイテムとして活用することが出来ます。
エンディングノートには家族へのメッセージや自分の希望していること、葬儀のことや形見分けのことなどを書いておくことも可能で、終活の一つとして始めている方も多くいらっしゃいます。
整理で家族に精神的負担や手間を掛けさせない方法としても最適です。

不用なものは思い切って処分する

エンディングノートに自身のものをどう処分しておくか、書いておくことも大切ですが、不用なものは出来る限り処分しておくことも大切です。
残してほしいものや処分するものを書いておいても、その他の日用品や家具など、実際に処分を決めたり、捨てたりするものは多くあるはずです。
できるだけ使っていないものや不用なものを処分しておくことで、家族への負担をより減らすことにも繋がります。
またものが捨てられず、部屋がものでいっぱいになっている場合などは、衛生的にも良くないですし、スッキリと片付けることで自身の生活もしやすくなります。
趣味で使っていたものや、まだ使えて捨てるのはもったいないものなど、リサイクルショップなど中古品買取業者に買取を依頼することも出来ます。

業者を活用して生前整理を行う

整理をしていて大量に捨てるものがある場合、大きな家具などもいくつか捨てる必要がある場合などは、不用品回収業者を利用するのも一つの方法です。
大阪市平野区では、一時的に大量に出されるごみは粗大ごみとして扱われています。
家具なども30cm以上のものは粗大ごみになり、処分には手数料も必要です。
指定の日に少しずつ出すことも出来ますが、それでは整理に時間が掛かってしまいますし、時間を掛けている間にものが溜まってしまうことも考えられます。
不用品回収業者を利用するのは、捨てたいものをまとめて処分することができ、家具などの重いものを運ぶ手間を省けると言ったメリットがあります。
何から手を付けていいか分からない場合など、生前整理を手伝ってくれる業者も中にはあります。
自身で整理するのが難しいと感じた場合は、業者を利用して行うのも良いでしょう。
なるべく元気なうちに身の回りをスッキリさせたり、思い出の品や大切なものについて家族にどうしてほしいかを決めておくことで、残される家族の遺品整理の負担を少なくし、安心して生活を送ることにも繋がります。