終わりへの意識

近頃、よく耳にするようになった言葉に、終活というのがあります。
言葉にして聞くと、就活と間違えることがしばしばですが、話している人の年代から、どちらを指して言っているのかがわかります。
終活というとき、それは人生の終わりを意識して使われることが大半ですので、いきおい口にする人たちの年代は高めとなるからです。
年の頃は６０代後半から７０代といった、一見するとまだ若く、元気な人たちが多いのが特徴です。
なぜ、まだ元気な人が終わりを意識するかというと、体が弱ってできることがどんどん少なくなってくると、人生の終わりに向けての準備もできなくなってしまうからです。
そのため、まだ元気があるうちに、いろいろなことをやっておこうと考える人が増えてきたと考えられます。

長生きした親を送った経験

６０代くらいから自分の人生の終わりを意識する人の多くが、親を送った経験を持っています。
葬儀を行い、その後もさまざまな手続きをし、そして遺品の整理を済ませてきました。
それらが全部終わるまでに、早くても半年程度はかかったという人が大半です。
一緒に住んでいたとしても、親の持ち物を整理するのは時間と手間がかかる作業ですし、これが離れて暮らしていたとなると、もっと大変だったと推測できます。
自分自身が大変な思いをしたことから、我が身に当てはめて考えたとき、子供の負担にならないように、元気なうちに準備をしておかなくてはと考えたとしてもおかしくありません。
６０代の人が親を送ったときと比べれば、その６０代を親に持つ子供が同居している割合は、さらに低くなっているのは確実だからです。
自分が体験したのと同じ遺品整理の苦労を、わが子にもさせてしまうのかと思うと、自分でできることはやっておかなくてはという考えになるのも、至極当然と言えます。

生前整理というお手伝い

当社は不用品回収を行っておりますが、ご希望により、生前整理のお手伝いもしております。
生前整理とはその名の通り、生きている間に持ち物を整理する作業のことです。
大阪市全域にお伺いいたしますので、お気軽にご相談ください。
遺品整理も行っている当社では、専門スタッフがアドバイスをしながら、お客様が求めておられる終活像に近い形の生前整理をご提案いたします。
当社にご依頼いただくにあたってのメリットは、処分しても構わないとお考えの品にリサイクルできる値打ちがあれば、買取を行うことです。
買取できる品がたくさんあるなら、終活準備の不用品整理にかかる費用に買い取り代金を充当していただけますので、費用が安くて済みます。
家具や家電、貴金属にブランド品など、幅広い分野で買取を行っておりますので、持ち物が多い方はかなり期待できるのではと思われます。
CDにDVD、書籍などの趣味の品も、買取できる物は買取し、買取ができない物は不用品として回収の上、処分いたしますので、お客様の元にはいらなくなった品は一切残りません。
費用を安く抑えらえる可能性があり、なおかついらないものをすっきりできるということから、当社は多くのお客様にお選びいただいております。

なぜ終わりを考える必要があるのか

当社にご依頼いただくお客様の大半は、自分が亡くなったあと、遺品を片付けてくれる配偶者や子供に迷惑をかけたくないことを、一番の理由に挙げられます。
では、今、なぜ終わりを考える必要があるのかというと、最大の理由は長生きすることができるようになったからです。
衛生面での環境がよく、食べる物に不自由することがなく、さらには高度な医療が受けられる日本という国においては、人が長生きできる環境がたくさんそろっています。
その結果、平均寿命はこれからものびていき、男性は８０台、女性は９０台までになるのは間違いないと考えられています。
長生きできるのは喜ばしいことですが、長く生きれば生きるほど、できなくなっていくことも増えます。
重い物を持つなどの力のいる作業や、こまごました物を整理整頓する能力が衰えてしまうため、片付けるということがどんどんむずかしくなってきてしまうのです。
一方で、お年寄りにありがちな物を溜め込むという傾向はより顕著になることから、気づけば家の中は物で溢れかえっているという状態になります。
こうした状況に至る前、すなわちまだ自分で考えて整理ができる間に、いらないものを思い切って処分し、スッキリしておくことが大事だと、多くの人が気づいてきたといえます。
親の遺品整理で大変な思いをしたということも、生前整理を決意するきっかけになったことでしょう。
自分の人生で縁あって持つことになった品々を、自分の意思でいるものといらないものに分けて整理することは、これからは自分の責任だと考える人が増えています。
この考え方を生み出すようになった大きな理由が、長生きということにあります。

生きているうちに整理してしまうことの良さ

自分の人生の終わりを考えながら、今、持っている物を処分していくのは、どちらかと言えば、楽しい作業というわけではないと思われます。
そこで、これからの人生には本当に必要とするものだけを残し、身軽になって過ごそうと考えて作業をするのがおすすめです。
当社スタッフと一緒に作業をすることをご希望されるのであれば、遺品整理に携わったスタッフがお伺いすることにより、どのようなものが遺品整理されることが多いのかをお伝えできます。
さらに、残されたご遺族がどのような品を処分するのが大変だと感じられるかなども、具体的にアドバイスできるでしょう。
スタッフの話を聞くことによって、ではこれは自分の手で処分しておこうということになったり、最低限だけ残しておこうということになります。
終わりのための準備をしようと思っても、６０代なら平均寿命までは２０年近くあることから、どれを処分すればいいのかわからないということもあるかと思われます。
そんなとき、遺品整理を行ってきたスタッフのアドバイスは、かなりお役に立てるのではないかと自負しております。

大阪市は細かく定められています

家具や家電といった大きな不用品は、粗大ごみに出して処分するというのが一般的ですが、大阪市ではかなり細かくごみの分別を指定しています。
粗大ごみになるだろうと思われた品も、サイズによっては普通ごみで大丈夫だったり、粗大ごみで収集してもらおうと思っていたのが、そもそも粗大ごみ収集を受け付けていないということもあります。
粗大ごみで引き取ってもらえない品は、メーカーや、購入した店に処分を掛け合うことになり、けっこう手間がかかります。
当社にご依頼いただければ、まとめて回収いたしますので、手間を極力省くという点で、買取同様、かなり使い勝手がよいと感じていただけることでしょう。
ごみの収集は今や、分別することが不可避となっていますので、とにかくいらない物はまとめて持って帰って欲しいというときは、当社の不用品回収をご利用になるのがもっとも便利です。
当社では、回収した品をリサイクルできるものとそうでないものとに分ける作業から、不用品を種類ごとに分別して処分する作業まですべてスタッフが行いますので、お客様の手を煩わせることがありません。
まだまだ元気な６０代でも、持ち物を大々的に処分する作業となるとかなり疲れますので、専門業者のスタッフの手を借りて作業されることをお勧めいたします。

すっきり片付けば今もこれからも安心

身の回りにある品はすべて必要なものだと思っていたけれども、いざ整理し始めたら、意外となくても困らない物や、とっくに不用な品になっていたということはよくあります。
そうした品々をどんどん処分していくと、時には収納していた家具そのものがいらなくなることもしばしばです。
当社では、品物はもちろん、収納していた家具類も引き取りますので、それこそ物だけでなく家具までもなくなり、部屋がすっきりということも多いのです。
いらない物がなくなったことで部屋が広くなれば、快適に過ごせるようになります。
自分亡き後に配偶者や子供に、こんな物まで残していたのかと思われることもなくなり、安心して老後を過ごすことができるでしょう。
不思議なもので、物を入れられる家具がないと、これ以上増やさないでおこうという考え方に変わります。
大掛かりな作業をして処分した経験も、今後は物を増やさないようにという抑止力になるでしょう。
終わりを迎えるための準備は、今の生活を整えることにもつながります。
これが、終活をする人が多くなった一番の理由かもしれません。
そんなスマートな終わりを迎えるためのご相談は、ぜひ当社にお任せください。