終活がブームに
日本は世界でも稀に見る高齢化社会に突入しており、少子化も進み世代交代が難しくなる現状に懸念が寄せられています。
少子高齢化や高齢者のみ世帯の増加に伴い、単なる相続対策や相続に向けての準備だけでなく、終活がブームとなっており、ご自身が亡くなった後のことや亡くなった時のことを考えて元気なうちから生前整理を始める方が増えています。
なぜ、亡くなった後の相続だけでは足りずに、生前整理の必要性が高まっているかといえば、家族構成やライフスタイルの変化なども影響を与えています。
核家族化や少子化でお子様の数が減り、受け継いでいくお孫さんの数も減る一方で、お子様がいない又は持たないディンクス世帯や生涯を通じて独身という方も増えており、離婚により頼れるお子さまが身近にいないという方も少なくありません。
お子様世帯においてはご両親が暮らす実家とは別にマイホームを持つケースが増え、相続が発生しても実家を受け継いで住むというケースが少なくなっています。
また、少子化で一人っ子どうしの結婚も増えており、いずれかの実家を受け継いだとしても、もう一方の配偶者の実家は住む方がいなくなるケースが増えているのです。
つまり、お子様の有無を問わず、自分が亡くなった後の住宅は空き家となることが予想されます。
空き家をスムーズに売却したり賃貸したり、解体したりするためにも、なるべく荷物を減らしておきたいと、生前整理を伴う終活を始める方が大阪市でも急増しています。
生前に片付けたい理由や背景
かつてであれば、親世代が亡くなっても長男などの子供が相続して、そこで暮らしを営むため、家財などを敢えて処分しておかなくても、そのまま受け継がれるのが一般的でした。
ですが、今の時代はお子様がたった一人であっても、関西一の大都市である大阪市であっても、お子様世帯は別に一戸建てを建てたり、マンションなどを購入されて別にマイホームを持ち、相続しても実家の扱いに困るケースが増えています。
空き家をそのまま保有していれば固定資産税などの税金や、管理費用や草刈りなどの手間もかかってきます。
子供を思う親心として自分たちが元気なうちに、死後に子供が困らないよう、自宅を売りやすくしたい、貸しやすくしたい、解体して更地として売却や賃貸ができるようにしやすくしておきたいと、荷物を減らしていく人が増えています。
死後に子供に片付けさせるのは手間も労力もかかり、費用もかかるから可哀そうと、自分たちの世代で費用や手間をかけて少しでも片付けておきたいという親心や、家族や親族などに迷惑はかけたくないという方が多いという事情が背景にあります。
また、高齢化、長寿化により、老後や介護が必要になった際に老人ホームなどに入居をされるケースも増えており、その前にできるだけ荷物を整理して身軽になりたいと考える方も少なくありません。
使っていない衣類や雑貨類、寝具を処分しよう
では、どのように生前整理を進めていけばいいのでしょうか。
人はいつ死ぬかが明確であれば、先々のことも考えやすいですが、いつ亡くなるのか、どれだけ長生きするかは誰にも分かりません。
それゆえに難しいものがあり、もし長生きしたとしたらと考えると、家財の処分にも躊躇が生じてしまいます。
終活で家財を片付ける際のポイントは、この数年使用しておらず、今度も使用しないであろう物を思い切って捨てることと、使っている物でも、自分たちの生活にとって必要な量を残し、それ以外はなるべく処分をして減らすということが大切になります。
たとえば、長年生きていれば大量に溜まっている衣類や下着類、靴や寝具、アクセサリーやネクタイや雑貨類の整理から始めていきましょう。
若い頃に着ていたけれど、今は全く着ていないのにクローゼットやタンス、収納ケースの中に入ったままの衣類やボロボロになって買い替えたのに捨てずにいた下着や靴下、履き古した靴や歳を重ねて履くのが難しいハイヒールなどを捨てましょう。
押し入れの中には布団などの寝具類もたくさん詰まっていると存じますが、今住んでいる人数の分と、もし、ご家族やお友達が泊まるケースがあるなら、その分を残して後は処分します。
これによって、タンスや収納ケース、押し入れなどのスペースがかなり空いてきます。
衣類や小物の処分でスペースが空いたタンスや収納ケース、シューズケースはなるべくまとめて入れることで、家具も空にすることができます。
入れる物がなくなった古い家具などは処分してしまうのがおすすめです。
アンティーク家具や状態のいいブランド家具なら、わずかながらもお値段がついて買い取ってもらえることもあります。
使っていない食器や引き出物などを処分しよう
食器類も長年生活してくれば多彩に揃っていると存じますが、日ごろの食事で使う必要最小限のアイテムや、お客様が来たときに使う食器などを残し、あとは処分するのも1つの方法です。
万が一、割れたり、壊れた時のために、よく使う食器にプラスアルファの量を確保し、それ以外は処分するとかなり食器棚がスッキリできます。
季節や行事などで使う食器などもありますが、1年を通じて全く登場する機会がなかったもの、もう数年来使っていない奥のほうや、下に重ねっぱなしの皿や器、大量にあるグラスやカップ類をはじめ、少しでも欠けているものは処分して、欠けていないキレイな物を使うようにするのがおすすめです。
また、結婚式などで頂いた引き出物は手付かずにそのままになっているかもしれません。
未開封の状態ならリサイクルショップやネットオークションなどでも売れますし、当社でもお買取できるケースもございます。
食器棚が複数あるようなご家庭では、食器を減らして空いた食器棚を処分したり、空いたスペースに乾物や非常用の食品を保管して、空いた収納ケースなどを処分することで荷物が減らせます。
書籍やCD、DVD、趣味の品などを処分しよう
日々の生活に使う衣類や雑貨、食器などを整理する一方で、片付けておきたいのが趣味の品や嗜好品の類です。
いつの間にか大量に集まっていて、まだまだ使う物や捨てられないアイテムもあるとは思いますが、ずっと持ち続けたい愛用のアイテムを残し、できる限り減らしていきましょう。
コレクション品や趣味の品ほど、生活に要する雑貨や家財より、残された方は処分に困るものだからです。
最近は全く読むことがない書籍や古い雑誌や漫画、ほとんど聞く機会がないCDや見飽きたDVD、昔集めていたけれど今は興味も薄れてきたコレクション品や趣味の品はネットオークションやフリーマーケット、古本屋で売ったり、当社の不用品処分サービスを通じて一括お引取りでの処分も便利です。
そのうえで、空いた本棚や収納ラック、飾り棚を処分できれば、お部屋もスッキリ広くなります。
大きな家具や重量のある家具も、当社にお任せいただければ、室内からスムーズに搬出、処分をさせていただきます。
使っていない家電製品や壊れた家電製品を処分しよう
今は便利な家電製品が多く、これから買い替えたい物や老後こそ買いそろえたい物もあると思いますが、それに対して使っていないのにしまってある家電製品や、壊れて動かないのに捨てるタイミングを逸して押し入れの奥や部屋の隅に転がっている家電製品も処分しましょう。
テレビCMなどを見て便利だと衝動買いしたものの、全く使っていない未使用の家電製品などは、製造から5年以内のものを中心に当社でもお買取が可能です。
それ以外の物は有料にてお引取りができますので、お気軽にご相談ください。
重量のある家電製品やサイズの大きなものも、速やかにお引取りさせていただきます。
倉庫の中を整理しよう
倉庫や軒下に眠っている動かなくなったり、使っていないサビた自転車や電動工具やDIY用品、捨てようと思ってとりあえず入れておいた品、いつか使うかもとしまっておいた物や、巣立ったお子様が使っていた品なども、処分をしていきましょう。
今使っていない物や必要と感じていない物は将来的にも使うことはほとんどなく、後からお子様が使うこともありません。
もし、必要になれば、その時改めて買い直したほうが便利で最新の物が手に入ります。
古い物をいつまでも持たず、一度スッキリさせれば、その後も溜め込むことが少なくなり、断捨離が上手くできるようになっていきます。
当社ではそのためのお手伝いをしておりますので、不用品の処分にお困りの際はお気軽にご相談ください。
断捨離ができないという場合には、必要か不要かの仕分けから生前整理のお手伝いもさせていただきます。